2019年2月にWWEを退団し、新日本プロレスの真夏の祭典”G1 CLIMAX29”に初参戦することになったKENTA。新日本プロレスの英語版公式サイトに掲載されたインタビューで、WWEについて語っています。
「大変な5年間だった」
2014年7月、KENTAはWWEの日本公演で更改契約を行いました。9月に「ヒデオ・イタミ」のリングネームでデビューするも、度重なる怪我や技の使用制限があり、満足な活躍はできませんでした。
こんな形で終わりたくはない。私は私のプロレスのビジョンをもう一度世界中に知らしめたい。言葉にするのは難しいけど……、とても大変な5年間だった。
怪我もしたし、それ以上に何かをつかもうともがいた5年間だった。世界中に私のプロレスを広めるためにWWEに入団したのに、実際にはWWEが臨むようなスタイルに適応するだけだった。重要なことではあるんだけど、私が持っている力や攻撃性は失われてしまった。
怪我以上に悔やんでいるのは、WWEからの指示だったようです。WWEでは相手を怪我させるような危険なムーブはご法度ですし、KENTAのフィニッシュムーブ”GTS”はCMパンクの持ち技でもありました。色々と動きにくい環境だったことは間違いありません。
自分のスタイルを確立できずに苦しんでいる練習に対し、様々な指導者や経験者が異なるアドバイスを与えることで選手が混乱してしまうことはどのスポーツでもよくあることです。
ある人が「こうやるといいよ」と言っても、別の人が「いやいや、違うよ。こうやるべきだ」と言うことがある。私自身のビジョンが崩れてしまったことの現れだ。うまく適応できる人もいるが、私にはできなかった。
KENTAとストロングスタイル
最終的に、KENTAが出した結論は……。
私のスタイルはWWEに合っていなかった。
KENTAがWWEに移籍することが発表された後、様々な意見が飛び交いました。キックが軸となるKENTAのプロレスはWWE向きじゃないという意見も多く見られましたが、彼らの予想は的中してしまったのです。結局、KENTAもその事を認めざるを得ませんでした。
だからこそ、KENTAは新日本プロレスへの参戦に期待しているようです。
私のスタイルはWWEとは全く異なる。ストロングスタイルに近い攻撃性があり、スリリングだ。新日本、G1に適応することができれば、長い間眠っていた何かを目覚めさせることができると思っている。
期待しかありませんね。5年分の思いを爆発させてほしいです。
(NJPW)