2019年1月、The RevivalがWWEにリリースを要求しました。これを皮切りに複数のWWEレスラーが退団を希望し、ディーン・アンブローズ(ジョン・モクスリー)、タイ・デリンジャー(ショーン・スピアーズ)、ヒデオ・イタミ(KENTA)が実際に退団しました。
Revivalの不満の1つに、タッグ戦線の軽視がありました。特にルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンがブッキングに恵まれなかったことに憤りを感じていたという報道もあったのです。2人の干され具合は同僚の間でも問題視されていたということを如実に現れていると思います。
今年9月にWWEとの契約が切れるギャローズ & アンダーソンは、3月にWWEからの契約更新のオファーを断りました。これによって、2人の退団は確実視されるようになったのです。しかし、6月、2人がWWEからのオファーを受け入れ、残留することが明らかになりました。5年にも及ぶ長期契約です。そしてThe Clubが再結成し、AJスタイルズはヒールターンし、リコシェとの抗争に入り、日本時間7月15日の”Extreme Rules”でAJがリコシェを破りUS王座を獲得した……というのが最近の流れ。全く重要視されていなかったギャローズ & アンダーソンがストーリーラインに絡むようになったことを、同僚たちも祝福している……と思いきや。単純な話ではないようです。
Fightfulによれば、最近、WWEのバックステージでギャローズ & アンダーソンの再契約の件が話題になっているようです。Fightfulが数人のWWE関係者に取材したところ、そのうちの1人は2人が再契約することを直前まで知らなかったようです。その人物は、2人がWWEから去ることを数週間前までは確信していて、新日本プロレスが2人に興味を示していたと語っています。
また、レスラーたちから話を聞いた印象では、彼らはギャローズ & アンダーソンの残留に対して楽観的ではなかったとのこと。将来の備えとして2人が残留することは責められない、という声があったようです。「WWEに残ってよかったね」ではなく、「責められない」というリアクション。なんだか素直じゃないですね。
とはいえ、バックステージでは好かれているギャローズ & アンダーソン。今後もThe Clubとしての活動に期待です。
(Fightful)