WWEでなかなかブッキングに恵まれない時期があったルセフは、「ミロ」のリングネームでAEWへ移籍した後、TNT王座のチャンピオンとして圧倒的な強さを見せつけるなど、団体に欠かせないレスラーの1人として活躍していました。
しかし、TNT王座を失うと次第にブッキングに恵まれなくなり、怪我もあって2022年はほとんど試合に出場しませんでした。怪我が治ってからも彼の出場機会はなく、彼についてのクリエイティブ・プランが用意されるのを待っている状態です。
以前、彼はテレビ番組に復帰するというアイデアをトニー・カーン社長から提案されたものの、それを断ったと報じられていました。レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、彼が断ったアイデアの詳細を報じました。
曰く、トニーはミロに対し、2022年11月のPPV「Full Gear」へ向けた流れの1つとして、彼とハングマン・ペイジが最後の2人に残るバトル・ロイヤル・マッチに出場し、ペイジに敗れるというアイデアを提案していたのだそうです。これを断った後、ミロは出番を得られなくなりました。
Full Gear開催前にペイジが出場したバトル・ロイヤル・マッチは、現地9月21日に放送されたRampageでの一戦です。この時はペイジとルーシュが最後まで残り、ペイジが勝利しました。もしミロが出場し、印象的な活躍を見せていれば、その後の出番はきっとあったでしょう。
彼がアイデアを断った理由は不明ですが、メルツァーは以前の報道の中で、ブライアン・ダニエルソンを除く元WWEスーパースターたちは警戒心が強く、「ジョブ」をやりたがらない、とコメントしていました。彼は負けたくなかったのでしょうね。このような形で仕事のアイデアを断ったレスラーのブッキングはとても難しくなります。
HBO Maxの短編アニメに声優として参加する予定であることをSNSで明かしている彼ですが、レスラーとしての活動を再開できるのはいつになるのでしょうか…。彼とAEWの契約はあと3年残っており、トニーはレスラーを契約途中で解雇しない方針を取っています。
(Wrestling Observer, Wrestling Inc)