WWEでは、選手たちは基本的に与えられた役割を全うすることが何よりも求められます。
用意された台本をもとに話し、試合をする。WWEの知的財産権ビジネス、多くのスポンサーを抱えた中では、クリエイティブ・チームが選手たちの活動を定める=制限することが求められるようです。
しかし、一定以上の活躍を見せ、バックステージでの信頼を得ている選手の場合、自身に関するクリエイティブについて意見する権利が与えられたり、台本の量が少なくなったりします。
女子部門の中心的存在であるベッキー・リンチは、最新のインタビューの中で、自身に関するクリエイティブへ頻繁に意見していることを認め、それをどのように活用しているのかを明かしました。
自分のストーリーラインには、それなりにインプットしてるんだ。ここ数カ月で、クリエイティブなプロセスへの取り組み方に対する考え方が変わったと思う。以前は、自分のアイデアや、「自分のアイデアを思い通りにしたい 」ということにこだわっていたんだ。思い通りにいかないと、一日中機嫌が悪くて、それをみんなに知らせてた。ケンカして、ケンカして、ケンカして、それでも思い通りにならなかったら、バックステージにまでケンカし続ける。そんな感じだった。
そんなの疲れるじゃん?だから、今は考え方を変えて、与えられたものをすべて受け入れるようになった。で、その内容を私が変更できるかどうかを確認する。「できないのね?オーケー。じゃあ、私はどうしたらこれを最高の形で実現できるんだろう?」と考えてる。これが今の私のクリエイティブなプロセスになったよ。「ここは私の団体じゃないし、私の砂場でもない」ってね。私の仕事は、可能な限り良いものを作り、ファンや人々に可能な限り関心を持ってもらうことだから。
(Wrestling Inc)