現在、CMパンクとWWEは復帰に向けた交渉を行っています。
2023年9月にAEWから解雇されたカルトスター。レスリング・オブザーバーによるスクープの後、Fightfulはその詳細を報じています。
まず、パンクやWWE上層部に近い関係者は、復帰交渉が成立すると考えており、そこに向けて積極的な動きがあるそうです。復帰が実現するのであれば、彼の地元シカゴで11月に開催されるSurvivor Seriesがその舞台になる可能性が非常に高いと指摘されています。
2022年9月、パンクはAEWのバックステージでThe Elite(ケニー・オメガ & ヤング・バックス)と大喧嘩して出場停止処分を課されましたが、この時点で彼はWWE復帰の可能性を探っていたといいます。あるWWE従業員は、パンクに対して「復帰を実現させるには、ビンス・マクマホンに直接話をするのが最善の方法だ」とアドバイスしたとのこと。実際、彼は2022年末にWWE復帰を望んでいたとされています。
今回の報道について、まさかビンスがパンクの復帰に向けた交渉などしないだろうと考えいているファンが「ビンスの影響力の衰退を象徴しているニュースだ」と考えました。しかし、レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、ビンスはこの件に対して100%の力を持っているそうです。
パンク復帰の問題になり得るのは、年俸と人間関係です。
AEW時代の彼は、多くのWWEスーパースターたちよりも多くの金を稼いでいました。Fightfulの取材に応じたWWE関係者は、パンクの交渉力は以前よりも現象していると指摘し、これが彼のWWE復帰後のスケジュールや年俸に関する交渉に影響する可能性があるといいます。
また、セス・ロリンズやローマン・レインズはアンチパンク派であることを公言しており、パンクの復帰を成功させるためには、こうした人間関係を修復する必要があると報じられています。WWEが彼の復帰を決断するなら、彼との間に軋轢が生じている選手たちは「相談」されるだろう、とのこと。
AEWのバックステージで数々の揉め事を起こしたパンクですが、あるWWEトップスターは、彼がWWEに復帰したとしても、同じような問題は起きないだろうと考えています。その理由は、「彼が攻撃できるような相手は、ここにはいない」から。
とにかく、パンクの復帰には、影響力を持つ選手たちだけではなく、スタッフたちとの関係も修復していくことが必須です。
HHHとの関係も良いとは言えないパンクは、2022年3月にウィリアム・リーガルがAEWへやってきた時、「あんたのことは好きじゃない。HHHの手先だっただろ」と言い放ち、トラブルの火種を作っていました。HHHはWWEのクリエイティブの責任者を務め、リーガル卿は後にWWEへ復帰してグローバル人材開発部門担当のバイス・プレジデントとして働いています。
CMパンクという劇薬が絶好調のWWEに加わったらどうなるだろう…という興味は尽きませんが、多くのドラマが生まれることになりそうです。
(Fightful, Cultaholic)