先日、AEWはレジェンド中のレジェンドレスラー、リック・フレアー(74)との2年契約を発表しました。
彼はAEWで様々な役割を演じる意志があるようで、MJFとのプロモ合戦を望んだり、試合に出たいという発言もしています。年齢が活動の幅を狭めてしまうことになるでしょうが、今の彼にできることを全うするつもりです。
一方で、プロレス史上最高のレスラーとも称される彼の入団には賛否両論あります。
彼の経験や才能が団体にポジティブな影響をもたらすという考えがある一方で、ただでさえ不足しているとされているAEWのテレビ番組放送時間枠を、出番を必要としている若手から奪ってしまうことへの懸念があります。
また、近年のフレアーは、プロレス界の闇を扱うTVシリーズ「Dark Side of the Ring」で2002年に起きた悪名高い事件「Plane Ride From Hell」が取り上げられ、そこで彼から性的暴行を受けたと主張する女性が登場したこともあって、一部から批判的な目が向けられています。
この事件は、WWEのスターたちがフライト中の機内で泥酔し、多くの問題行為を起こした…というもので、カート・ヘニングやスコット・ホールが解雇される要因になりました。
彼のAEW入団に対する業界人の反応はどのようなものなのでしょうか?
かつてWCWを率い、フレアーをスターとして起用していたエリック・ビショフは、今回の件について好意的な態度を示しています。
嬉しく思うよ。プロレスはリック・フレアーの人生だ。彼はビジネスが好きで、その回りにいるのが好きな男だ。今回の契約は彼のためになるし、嬉しいよ。
また、フレアーが販売に関与しているWooooo Enegy!というエナジードリンクについても、今回の契約が売上に貢献すると予想。スタッフたちにとってもメリットの大きな契約であることを指摘しました。
また、WWE殿堂入りレスラーのブッカーTも、フレアーの複数年契約についてポジティブな考えを持っています。
リック・フレアーにはまだまだ大きな価値が残っている。彼のイメージを見るだけでもわかるよ。今、彼はいろんなことをやっている。彼の年齢で、空港を車椅子や歩行器なしで歩けるプロレス界の住人は彼だけかもしれない。
昔、レッスルマニアの時期に彼と会話したときのことを覚えているよ。「俺は決して引退しない。絶対にやめない」と言っていた。俺は彼を信じている。なぜなら、これこそが彼の本音で、彼はそういう人だからね。そして、リック・フレアーというブランドをAEWに持ち込むことは彼らの役に立つ。大きな助けになるよ。
(WrestlingNews.co)