史上最高のレスラーと称されるリック・フレアーが炎上しています。
きっかけになったのは、プロレス界の闇を扱うTVシリーズ「Dark Side of the Ring」の今日公開された新エピソードで、2002年に起きた「Plane Ride From Hell」事件を取り上げたことです。飛行機内で泥酔したWWEのロースターたちが問題行為を起こし、カート・ヘニングやスコット・ホールが解雇されるまでに至った、悪名高い事件です。
エピソードには、キャビンアテンダントとして事件を目撃し、被害を受け、心にトラウマを負った女性が登場しました。彼女はフレアーから性的虐待を受けたと主張したのです。詳細は書きませんが、身体的な影響を受けることはなかったものの、トラウマが残るには十分な状況でした。事件後、上司に出来事をのすべてを伝えるた彼女は、上司から「怒ったことを話すな」と釘を差されたとのこと。顧客のプライバシーを重視していたそうですが…。結局、彼女はWWEとの示談に合意しましたが、傷は今も癒えていません。
フレアー自身は「性的虐待」の事実を否定しています。しかし、この放送がSNS上で話題になったことを受け、彼が関わっていた広告キャンペーンが中止されることになるなど、早くも影響が出ています。
そして、番組に出演し、フレアーを擁護したトミー・ドリーマーも炎上しています。フレアーの行いを「ジョークだった」とし、被害者に対し「お金で解決せずに、法律を最大限に利用して、彼をムショにブチ込めばよかったじゃないか」と発言したことが問題視されているのです。
被害者が会社や上司から支援を得られない状態で巨大企業と戦うことは難しいでしょうし、家族からも示談に応じるよう促されていたそうです。ドリーマーの発言は軽率だったと思われても仕方がありません。
ドリーマーが所属するインパクト・レスリングは、彼を停職処分とし、今週末に行われる番組収録に参加しないことを明かしました。