2023年初頭、WWEは新日本プロレスのタマ・トンガ&ヒクレオ兄弟の獲得に興味を持っていました。
しかし、当時のWWEは団体売却に向けて事実上の雇用凍結状態に突入しており、ジェイ・ホワイトやニック・オールディスなど、その頃に獲得を狙っていたレスラーたちとの契約は実現しませんでした。
先日、タマはこの時期にWWEと接触していたことを認めました。そして、ヒクレオも最新のインタビューの中でこの事実を認め、新日本への残留を決めた理由を語りました。
あの噂は本当だ。俺とジェイ・ホワイトの試合に更なる価値を加えた噂だと思うよ。誰が勝つか、誰が負けるかについてはそれぞれの考えがあったけど、「ジェイが試合に負けたら退団する」と発表した直後のことだった。
発表の翌日、我々は東京から出発する準備をしていた。俺はベッドに座って荷物をまとめ、スマホを見てたんだ。そしたら、タマからメッセージが来て、「ネット見た?」って。「今はネットなんか見たくないよ」「ちょっとだけ開いてみろよ」というやり取りがあってさ。
で、ネットを見てみると、SNSの通知欄が爆発していた。「やばい、誰かに話しすぎたかな? 何が起きてるんだろう」と思ったよ。Fightfulが噂を報じたことで、試合自体にさらなる要素が加わり、何が起こるか皆が推測し続けることになったわけだ。
(WWEとの交渉が破談になった理由について)コミュニケーションに問題があったね。他にも理由はたくさんあるんだけどさ。俺たちは移籍について真剣に考え、しばらく話し合った。いろんなことがあったよ。
いいタイミングではなかった。いつがいいタイミングかは分からないけどね。あの頃は、いろんな要因が重なって、俺たちが思っていたようにはうまくいかなかった。新日本プロレスや他の団体との間には、忠誠心や信頼関係があるし、WWEの話が良さそうだからといってすぐに飛びつきたくはない。結局、話は流れて、俺たちは今いるべき場所にいる…というわけだ。
(新日本プロレスへの忠誠心について)道場でのトレーニングを始めたばかりの時、俺は手首を骨折してしまい、ワークアウトで苦労した。いつも最後まで終わらせるのが遅かったんだ。普通なら、そういうことがあると解雇されてしまうよね。あっという間に。でも、彼らは俺のことをとても信頼してくれて、将来性に賭けてくれた。
新日本が俺の父(キング・ハク)と家族全体を助けるためにいろんなことをしてくれた、というのも理由の1つだね。金だけですぐに決断を下すことはできないよ。もう少し様子を見る必要がある。
(Fightful)