2023年のプロレス界において、ケニー・オメガとウィル・オスプレイのライバル対決は非常に大きな話題になりました。
IWGP US王座をめぐって1月の新日本プロレス「レッスルキングダム17」と、6月のAEWと新日本の合同興行Forbidden Doorでシングルマッチを行った2人。結果は1勝1敗ですが、どちらの試合も歴史的な名勝負として称賛されています。
2人がトップレスラーなのは疑いようのない事実ですが、40歳になったケニーにとって、30歳のオスプレイはどう見えているのでしょうか。最新のインタビューの中で、彼は次のように語りました。
ウィルはウィルだ。彼はプロレス界の中でも希有な人物で、信じられないほどの天然の運動能力だけでなく、プロレスの芸術を自然に身につけた人なんだよ。
難なく転がったり、飛び技ができる人もいる。どんな受け身を取っても怪我をしない人もいる。そして、多くの技を自然にやってのけ、初めから技をうまく見せることができる人もいる。
リングの上で、自分をどのように扱えばいいのかを知る本能を持つ人は多くない。俺たちが話しているのは、非常に珍しいケースに当てはまるレスラーのことで、そういう人はほとんどいない。ウィルはその本能を持ってるんだ。
だから、俺のこの年齢でウィルのような人とプロレスをできるチャンスがあり、しかも特別な存在である団体で戦うことができて……彼がどれほど情熱的で飢えているかを感じた瞬間や、そう感じさせてくれるレスラーたちが、俺の内側で半分死んでいるか休眠状態にある「何か」を目覚めさせる。
それは突然、昔のあの人に少しだけ戻ることができるような、魔法の状態に導くんだ。昔のケニー・オメガにね。2016年から2018年にかけて活躍した、あの人だよ。怪我や痛みが消えるような感じがするんだ。プロレスと完全にシンクロしているような精神的な明晰さを感じるんだ。
ウィルは今、俺の中の能力を解き放つことができるレスラーの一人だ。年月が経つにつれて、その状態に到達するのがどんどん難しくなる。身体がそれを許してくれなくなるからね。
ウィルのように、業界で大きなステップを踏み出し、重要なプレーヤーになろうとしているレスラーを相手に自分を試し、最高のものを彼に与えたい。