2005年、伝説のインディ団体ECWがWWEのもとで復活し、「One Night Stand」という大会が年1回のペースで行われるようになりました。
2006年の大会では、メインイベントでWWE王座チャンピオンのジョン・シナがECWの人気スターだったロブ・ヴァン・ダムと対戦。圧倒的なRVD支持の雰囲気の中で登場したシナは猛烈なブーイングを浴び、完全にアウェーな状態で試合に挑むことになりました。
試合終盤にエッジが乱入してシナにスピアーを決め、続けてRVDがファイブスター・スプラッシュを決めて勝利。シナはECWで勝利するチャンスを逃しました。
ECWを率いていたポール・ヘイマンは、この試合におけるシナのパフォーマンスを絶賛しており、「彼は試合を楽しんだだろう」とコメントしています。シナにとっては大変な試合だったでしょうね…。
最近、彼はこの試合についてTikTokの動画で次のように振り返っています。
あれは、俺のWWEでのキャリアで最も話題になった瞬間かもしれないね。
観客が俺に対して敵対的になることは分かっていたけど、あの会場の雰囲気は、「敵対的」という言葉だけでは足りないほどのものだったよ。彼らはロブを愛し、俺を憎んだ。
あれはおそらく、数年間にわたってWWEで噴出した分極化のピークだったんだろうと思う。ジョン・シナという名前を聞くと、ファンは「彼は最悪だ」とか「彼は私のヒーローだ」とか、いろんな意見があった。でも、あの会場の中に、「ジョン・シナは私のヒーローだ」と言っている人は誰もいなかったよ。
ロブの才能は明らかだったけど、ダース・ベイダーこと宿敵エッジにスピアーされてテーブルに落ちたのはきつかった。
ロブがチャンピオンになったのは素晴らしいことだし、エッジと俺は、この試合の後、WWEで信じられないようなことを成し遂げた。あの夜は、誰も予想できなかい出来事が起きたよ。
(Fightful)