長年に渡ってNBC系列のテレビ局で放送されてきたRAWが移籍です。
今日、WWEはRAWの放送権についてNetflixとの契約締結を発表。10年50億ドル(約7400億円)の超大型契約となりました。世界規模のプラットフォームを活かし、カナダやイギリス、ラテンアメリカでもNetflixが番組を放送することになるそうです。
Netflixはビンス・マクマホンのドキュメンタリー番組を制作していることでも知られ、近日中にも公開が始まると見られています。今回の契約の一環として、Netflixはアメリカ国外におけるRAWやSmackDown、NXT、PLE、ドキュメンタリー、WWE Networkで配信されているオリジナルシリーズの主要な配信拠点となります。ABEMAへの影響が気になりますが、どうなんでしょう。
契約にはユニークな点がいくつかあるようです。現在番組を放送しているUSA Networkとの契約は2024年10月で満了しますが、Netflixとの契約開始は2025年1月からで、番組をいつから放送するかは未定とのこと。空白の時間が生じますが、この期間にRAWをどこで放送するかは決まっていないそうです。
また、Wrestlenomicsのブランドン・サーストンによれば、契約期間はNetflix側の要望により最短5年から最長20年まで変動する可能性があるとのこと。RAWの配信が好評となれば、しばらくはWWEとNetflixが親しく付き合うことになりそうです。
そして、本件の発表と同時に、ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)がWWEの親会社TKOの取締役会の一員になったことも明かされました。この取引の一環として、彼は「ザ・ロック」という商標の完全な所有権を保持することになったそうです。
新時代に突入するWWE。テレビ局が放送する番組ではなくなるため、視聴率や平均視聴者数といった指標は使われなくなりそうです。時代の移り変わりを感じますね。
(Wrestling Observer)