近年、トニー・カーン社長への評価は以前よりもはっきりと賛否両論になってきています。
多くのビッグスターと契約する一方、彼らに出番が集中してしまい活躍の機会を得られないレスラーが複数現れてしまったこと、女性部門へのブッキングが良好とは言えないこと。そして、退団したマルコ・スタントやジョーイ・ジャネラらが主張していた、出番がなくなったレスラーたちとのコミュニケーションの欠如……。
レスリング・オブザーバーのブライアン・アルバレスは、レスラーたちからトニーへの不満が非常に高まっていると報じらています。
特にコミュニケーションの欠如に対する不満が大きいようで、最近のAEWで情報リーク対策の一環として行われている「一部のレスラー以外には番組で何をするかを事前に知らせず、当日の会場で伝える」という方針が大不評を買っているのだとか。これにより団体内のコミュニケーションが大幅に減ってしまい、誰もが不満を持っていると言います。
また、「あれをしたくない、これをしたくない」と言い出すレスラーに対し、トニーがリーダーとして仕事を強制するようなことがないことにも不満の声が上がっているといいます。
今のAEWではPPVのブッキングが長期的なスパンで行われることはなくなり、トニーの頭の中にあるPPVでの対戦カードを実現するために週ごとに何をするか考える……という状況になっているといいます。その原因は、まさに「乗り気ではない」レスラーがいることが原因だ、とアルバレスは指摘しています。
AEWのリーク体質は団体が設立される前から抱える大きな問題ですが、その対策がうまくいっていないのもまた深刻な問題です。マルコらが主張していたのは「出番がなくなったレスラーたちとのコミュニケーション不足」という問題でしたが、今は全体的にコミュニケーションが足りていないようです。
(Wrestling Observer, WrestlingNews.co)