先日、WWEスーパースターのシェイナ・ベイズラーがジョシュ・バーネット主催の特殊ルーループロレス興行Bloodsportのレッスルマニア・ウィークエンド大会へ参戦することが発表されました。
Bloodsportは、ロープなし、ピンフォールなし、試合の決着はノックアウトかギブアップのみというルールの試合が行われる大会。ベイズラーはMMAファイター時代にバーネットの指導を受けており、師匠からの誘いに乗ったという形での参戦となります。
以前のWWEであれば、所属選手がレッスルマニア・ウィークエンド中に他団体へ参戦するのはなかなか考えにくいことでした。しかし、今回の参戦が実現したのは、体制の変化が大きな要因になっているようです。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、ベイズラーのBloodsport参戦はHHHによる判断で実現したそうです。WWEスーパースターが他団体へ参戦することについて、かつてのWWE最高責任者ビンス・マクマホンとは異なる哲学を持っている彼が現場を仕切っているからこそ実現したサプライズだったみたいですね。
また、その決断の背景には、HHHとバーネットが長年の知り合いで、お互いにリスペクトし合っていることも影響している、とFightfulが報じています。バーネットはHHHへ直接連絡を取り、交渉にあたったのだそうです。
HHH体制のWWEでは、こうしたサプライズがまた実現することもありそうです。インパクト・レスリング(現TNA)時代のカール・アンダーソンは、AJスタイルズを古巣へ連れてくることにかなり意欲的でした。アンダーソンはこの構想を実現する前にWWEへ戻りましたが、HHH体制ならAJがTNAへカムバックする可能性もゼロではないかもしれません。
(Wrestling Observer, Fightful, Wrestling Inc)