2024年5月にWWEから解雇された東京オリンピック男子フリースタイル125kg級金メダリスト、ゲイブル・スティーブソン。
アマレスの猛者である彼は、レスリングでオリンピックの金メダリストになった偉大な先輩カート・アングルのような活躍を期待されたものの、アマレスへの思いを捨てきれず、またアングルの大きな影を超えることもできず、PPVで1試合に出場しただけで解雇されてしまいました。彼のWWEでの活動は失敗に終わったと言えるでしょう。
今後、彼は同じく偉大な先輩であるブロック・レスナーが歩んだ道を進んでいくことになります。ESPNによれば、彼はNFLバッファロー・ビルズと契約したとのこと。契約は一般的な3年間のルーキー契約で、アメフトの経験がない彼はディフェンシブタックルとして大成することを目指します。
彼がエージェントがESPNに語ったところによると、WWE退団後の彼に対し、複数のNFLチームが獲得の興味を持っていたそうです。また、ある記者によれば、スティーブソンが初めてスパイクを履いたのは、最近行われたビルズでのワークアウトの時だったそうです。
チームとしても、アメフト未経験の彼をいきなり大抜擢するようなことは考えておらず、ヘッドコーチのショーン・マクダーモットは「スティーブソンには大きな可能性があり、その才能に感銘を受けているものの、同時に彼がどれほど未熟であるかも理解している」そうです。しばらくはプロスペクトとしてトレーニングを重ねていくことになるでしょう。
彼と同じミネソタ大学でアマレスの猛者として活躍したブロック・レスナーは、WWEで活躍した後、2004年にNFLミネソタ・バイキングスへ入団。しかし、ロースター入りを果たすことはできないまま解雇されてプロレス界二復帰しました。スティーブソンはレスナーが成し遂げられなかった「アメフトの世界で大活躍するアマレスの猛者・元WWE」の偉業を成し遂げることができるでしょうか?
(Wrestling Observer)