2021年に東京オリンピックで金メダルを獲得したアマレスの猛者。高い知名度を誇り、2022年に鳴り物入りでWWEと契約したゲイブル・スティーブソン。
彼にかけられた期待はあまりにも大きく、彼はそれを超えることができませんでした。バロン・コービンとのデビューマッチは大失敗に終わり、WWEの表舞台での試合はこの1試合だけで退団。アマレスの金メダリストという共通の経歴を持つ偉大な先輩カート・アングルと比較されてしまうという不幸もありましたが、ファンからの支持を集められず、団体内部からのプロレスラーとしての評判もよくありませんでした。
アマレスの猛者という共通点を持つチャド・ゲイブルは、大きな期待をかけられる後輩に同情していたそうです。最新のインタビューで、チャド・ゲイブルは後輩がレッスルマニア38で自分を襲撃するという形でWWEデビューを果たしたときのことを振り返り、次のように語りました。
彼の立場に自分を置いて想像していたんだ。「今の君の立場にはなりたくないな」と思っていたよ。
君にはとてつもない期待がかかっているのに、トレーニングさえまともに始めていない。これがデビューで、しかもレッスルマニアだ。誰もがそれを望むけど、でも君は結果を出さなきゃいけない。これが君の最初のお披露目なんだから。
アマチュアレスラーは、WWEで求められることとほぼ正反対のことをするように訓練されている。感情を見せなければいけない、弱みを見せなければいけない。彼にそれがなかったわけじゃないけど、選手はそれを「したくない」と思ったりとか、やる気がなかったりとか……自然にできないこともある。
彼は骨の髄までアスリートだ…おそらくこの国が生んだ最高のヘビー級選手、あるいは史上最高のヘビー級選手かもしれない。だから、彼が何を選択しても大丈夫だと思うよ。
WWE退団後のスティーブソンはアメフト選手に転向し、大舞台で活躍するためにトレーニングを重ねています。
(Wrestling Inc)