誰よりも高い期待を背負ってWWEへ入団したゲイブル・スティーブソンは、表舞台で1度しか試合をすることがないまま、WWEから解雇されてしまいました。
東京オリンピックのレスリング男子フリースタイル125キロ級で金メダルを獲得したスーパーアスリート。非常に恵まれた身体能力を持ち、WWEでもその才能を存分に発揮することが期待されていましたが、唯一の試合となったバロン・コービン戦は失敗に終わり、その後はダークマッチやライブイベントでしか試合の機会を与えられませんでした。
WWEは、彼を獲得するために大金を投じ、彼もまたアマレスとの距離を置いてまでWWEでスターになる道を選びましたが、結局はうまくいかず。WWE殿堂入りレスラーのブッカーTは、彼を「WWE史上最大の失敗」と評しています。
期待値で言えば、史上最大の失敗だったと言えるだろうね…。ゲイブル・スティーブソンに期待していたものは本当に大きかった。彼のチェックボックスを全てチェックしてみると、すべてを持っていることがわかるんだよ。でも、それがうまくいかなかったんだからね。
彼は…どんな言葉を使えばいいのかな?全面的に打ち込まなかったんだよね。本当に「俺はこれをやるためにすべてを投げ打って、最高になるんだ」と言わなかった。そう、WWEに片足を中に入れて、片足を外に出していた。この方が良い例えだね。
(スティーブソンがプロレスだけに集中できていたかどうかについて)その通り。それが問題だったと思う。彼はWWEでの活動をやり遂げることができたのか?できたはずなんだけど、アマレスへの思いが彼の中にまだ残っていて、それを取り除くのが難しかったんだと思う。まだアマレスの世界で証明すべきことがあったんだろうな。だから、彼はWWEに飛び込むことができず、片足だけ外に出していたんだ。それが彼の問題だった。
(WrestlingNews.co)