2023年、世界トップクラスのタッグチームFTRのメンバーとして活躍するキャッシュ・ウィーラーは、悪質なあおり運転によって逮捕されました。
彼の運転する不安定な走行の車を追い抜かした被害者に対し、彼は路肩へ追い込んで激しい怒りの表情と銃口を向けたとされています。彼は加重暴行罪で起訴され、所持していた銃器はすべて地元の保安官事務所に没収されました。
この事件は8万人規模のイギリス大会All Inの直前に発覚しましたが、彼はAEWでの活動を継続し、All Inにも出場しました。結局、2024年5月に起訴は取り下げられ、裁判が行われることはありませんでした。しかし、もし有罪になれば最大5年の懲役が課され、AEWから解雇され、さらに二度とアメリカ国外に出国できなくなるところでした。
ルネ・パケットによるインタビューを受けた彼と相棒のダックス・ハーウッドは、この出来事を振り返り、ウィーラーが引退を検討していたことを明かしました。
ハーウッド:彼は、すべてが起こった時に俺に話してくれたんだ。それから1週間後、彼からこんな話があった。「俺たちの契約は別々だ。引退しようと思う。君に俺の問題を押し付けたくない」と。Twitterで散々批判されていたしね。あそこは地獄だよ。
「引退する。君は心配いらないよ。君の契約は君のものだ。俺はプロレスを辞める」と言っている相棒を、引退しないように説得しなきゃならなかった。
ウィーラー:正直、引退なんてしたくなかったよ。でも、それがあの状況からの逃れられる唯一の方法だったんだ。文字通り、現役最後の試合がどれになるか分からない日々を過ごしていた。リングに上がるときは、毎回「よし、行くぞ」って感じだったね。
俺は、自分が悪いことをしていないことをわかってた。俺のことをずっと信じてくれている人がいたんだ。法的なプロセスに取り組むのは大変だったよ。証言に1時間もかかる。同じ10個の質問を、順番を変えて4回も聞かれる。それを受け入れる覚悟はあったよ。俺を信じてくれる人たちのために、無実を証明するために自分にできることはすべてやった。
(Fightful)