NXTは選手たちがメインロースターとして活躍するための準備の場です。
かつてはHHHが、現在はショーン・マイケルズが指揮を取り、優秀な選手たちをWWEスーパースターに育て上げてきました。しかし、中には「NXTでは素晴らしい活躍を披露していたのに、メインロースターに昇格した途端チャンスを得られなくなったり、NXT時代とまったく異なることをやらされて失敗する」選手もいました。これは、特にビンス・マクマホンが団体を仕切っていた2022年7月までに顕著に見られた傾向でした。
NXTで大活躍し、現在はメインロースターとして活躍するトマソ・チャンパは、「NXTからメインロースターへ昇格することの難しさ」を語りました。特にビンス時代は本当に大変だったようです。
今は、NXTとメインブランド(RAW&SmackDown)の間でしっかりとコミュニケーションしているから、両者は以前よりもシンクロできているんだ。
例えば、NXTでペルソナを開発して、それが上手くいっている場合を考えてみよう。今なら、トリック・ウィリアムズはRAWやSmackDownへ昇格しても、同じように活動させてもらえると思う。NXTを見ていない観客に対して「彼はどういう存在なのか」を教育する必要はあるけど、NXT時代のトリック・ウィリアムズと同じように売り込まれるはずだ。
長い間、これは最も難しい問題だった。NXTで何かが上手くいっても、メインロースターに昇格すると、「NXT時代の活躍はなかった。それはこのユニバースには存在しないんだ。だから、あなたをリブランディングしよう」となってしまう。これは、パフォーパーにとっては本当に難しいことだよ。
個人的な経験を話そうか。俺がメインロースターに昇格した後は、ザ・ミズとペアを組んだ。ミズのことは大好きだし、人としても素晴らしいと思うよ。レスラーとしても、パフォーマーとしても最高だ。
でも、ザ・ミズとトマソ・チャンパがユニットとして意味をなせることは何もないんだ。だから、「どうやって俺たちを上手く活かせるんだ?どうすれば自分らしくいられるんだ?」と悩んでしまう。その結果、本当の自分でいることが非常に難しくなるんだよ。
今後は、こういったことは少なくなると思う。NXTではショーン・マイケルズが、RAWやSmackDownではHHHがクリエイティブを担当しているからね。2人が親友なのは間違いない。NXTの選手たちにとっては、メインロースターへの移行がさらにスムーズになるだろうね。素晴らしいことだよ。
カリオン・クロスのことを思い出してしまう話ですね…。
(WrestlingNews.co)