カリオン・クロスにとって、2021年は複雑な一年になりました。
NXTではビッグスター。NXT王座のチャンピオンとして活躍する機会を得ました。しかし、メインロースターに昇格するとクリエイティブ・チームに翻弄され、賛否両論のリングギアチェンジなどもあり、波に乗り切れないまま団体から解雇されてしまったのです。
ルネ・パケットのPodcast番組にゲスト出演した彼と妻のスカーレットは、メインロースターとしての苦悩を語りました。あのリングギアを見た時、彼はどう思ったのでしょうか?
クロス:(メインロースターでの演出が)どんな感じになるのかをメールで教えてもらってさ。音楽も入場も変わるらしい、と。これまでのものを強化する、これからはこれが通常バージョンになるようだった。スカーレット(妻)にリングギアを見せた時、俺は笑っちゃったんだよ。「快適に過ごせるかもしれないけど、2021年にこれはダメだろう」と言った。こういうことだと思うんだけど、「一緒に働くのが難しい人だ」と評価されるのは誰にとっても嫌なものだよ。「あれもこれもやりたくないと言う人」なんて思われるのは嫌だろ?で、俺はここ(WWEの外側)にいるわけ。
NXTでは夢のような経験をした。あそこでは俺のアイデアが受け入れられたんだ。みんなで協力し合いながらやっていたよ。プロフェッショナルとして、俺は与えられたアイデアを受け入れたいと思ってた。NXTでは、俺が考えたアイデアや、何か言いたいことがあったとしたら、いつも熱意を持って受け入れられていたから。良くないアイデアを改良してもらうこともできたよ。だから、「彼らには俺のことに関わる義務がある」と思ってた。
スカーレット:私たちは、WWEと契約しようとしていた時、「クリエイティブの自由を引き換えに安定した収入を得るんだ」と考えてた。WWEのおかげで家を買えたしね。パンデミックの間も仕事があったことには感謝してるんだ。私の家族の中には失業しちゃった人もいたからね。インディペンデント・シーンのみんなも苦しんでた。だから、私たちはWWEで与えられたすべてのことに感謝してたよ。元々は私たちのお金じゃないわけだから、どんなことがあっても感謝の気持ちは忘れないようにしてたし、何があってもベストを尽くそうとしてた。
クロスには報われてほしいです。またスポットライトを浴びる日が来るといいのですが…。