WWEでリングアナウンサーとして活躍したサマンサ・アーヴィンの退団は、思わぬ形で炎上騒ぎに発展しました。
2021年からWWEでの活動を開始したサマンサ。仕事ぶりは評判が良く、ファンも多く付いていました。
ミュージシャンとしての顔も持つ彼女は、音楽活動に専念するためにWWEを退団した……と報じられましたが、退団後に「リングアナウンサーの仕事は好きじゃなかった。別の仕事をしたかったけど、WWEにチャンスはなかった」と告白。一部のファンがこれに反発し、彼女やリコシェへの嫌がらせやバッシングを始める地獄絵図となりました。
夫のリコシェは、最新のインタビューでサマンサのWWE退団について語り、彼女が「プロレス界の慣習」を破ったことで批判を浴びた……と考えていることを明かしました。
そもそも、彼女はアーティストで、ミュージシャンなんだ。リングアナウンサーじゃない。もちろん、アナウンサーとしての仕事を軽視しているわけじゃない。ただ、生まれ持った才能や情熱がある分野ではなかっただけ。そこが重要なんだよ。
みんなが彼女を批判したのは、彼女がプロレス界の慣習を破ったからだと思う。特にWWEは……誤解されないように慎重に言葉を選ぶ必要があるけど、WWEは「繰り返し」で築き上げられている団体だ、というところがある。なにかうまくいくものを見つけたら、それを続けるんだ。ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)の「If you smell what The Rock is cooking」みたいにね。ファンが一緒に声を出せるから、フレーズを変える必要がない。
だからこそ、ロックが映画界へ進出するためにプロレスを辞めた時も、みんな怒ったんだよ。サマンサもロックと同じように、「WWEでの経験は素晴らしかったし、心からリスペクトしているし、自分も全力を尽くした。WWEをより良くするために魂を込めたよ。でも、自分が生まれてきた理由は、これをするためじゃない」と感じたのさ。
彼女はプロレス界の慣習を破ったんだと思う。レイ・ミステリオやAJスタイルズみたいに、長年この世界で活躍し続けている選手もいるんだ。ファンというものは、自分たちが好きになれるものを見つけると、それを永遠に続けてほしいと思う。当然だよね。
サマンサの場合、彼女が突然WWEから離れたことで、プロレス界の伝統を破ってしまったように見えたんじゃないかな。
(Wrestling Inc)