先日開催されたAEWのオーストラリア大会Grand Slamでは、なかなか見ない炎上が起きました。
それは、普段AEWが使っている20×20フィートのリングよりも小さなリングが使われた、ということ。「リングを輸送できないAEWは惨め」など、AEWに批判的なSNSアカウントがこぞって酷評し、炎上沙汰になっていました。Grand SlamはAEW史上3番目の興行収益を記録したアメリカ国外でのショーになりましたが、「小さなリング」問題は今も揶揄され続けています。
実際には、AEWはリングの輸送を元から計画しておらず、地元団体からリングを借りることが決まっていました。プロレス関係者たちからは、この炎上について困惑する声が相次いでいます。
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AEW所属の大ベテラン、ジェフ・ジャレットは、自身のPodcast番組でこの炎上に困惑していることを明かしました。
各団体のファン同士がSNS上で批判し合う部族主義とか、あるいは「すべてが政治化している」とか、そんなことはあまり言いたくない。でも、往年の名曲『Bad news travels like wildfire, good news travels slow(悪いニュースはすぐ広まる、良いニュースはゆっくり伝わる)』を思い出してしまうね。
人間は悪いニュースに飛びつくものだ。リングサイズが気に入らないなら、それはそれでいい。でも、こんなにもネガティブな話ばかりが広がるのはどうなんだ?
さらにジャレットは、「一部の人々は悪意をもってニュースを広めることに快感を覚えているのではないか」と指摘した上で「俺は純粋にプロレスの発展を願うファンだ」と強調。共同ホストを務めるコンラッド・トンプソンもこれに同意し、「AEWが会場のグッズを完売させたことがなぜ批判されるのか?プロレスを最も憎んでいるのは、実はプロレスファンなのではないか?」と皮肉を込めて語りました。
ちなみに、Grand Slamでオカダ・カズチカの持つAEWコンチネンタル王座に挑戦したバディ・マシューズは、入場時に足を負傷。その理由を「リングが小さかったせいだ」とし、松葉杖で妻リア・リプリーとの新婚旅行を楽しむことになってしまいました。
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(Wrestling Inc)
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