先日のDynamiteで繰り広げられたジョン・モクスリーとコープ(アダム・コープランド/エッジ)の壮絶な激闘。モクスリーの背中に無数の釘が突き刺さるスポットは賛否を呼んでいます。
コープがモクスリーをスープレックスで投げた先にあったのは、大量の釘が刺さった板が。モクスリーの表情は、背中に刺さった釘の痛みで歪みました。釘はなかなか取れず、ウィーラー・ユウタがなんとか取ろうと苦労する様子も含めて壮絶なスポットになりました。
Did Jon Moxley and AEW go too far? Is spikes in the spine overboard? pic.twitter.com/cLu5ogcBDW
— Bay Area Super fans (@ScumbagPolite) March 20, 2025
このスポットへの評価は、業界内でも分かれています。TNAのニック・ネメス(ドルフ・ジグラー)やババ・レイ・ダッドリーは、「モクスリーは、WWEと違うところを見せた。ファンを喜ばせたいという本気の覚悟が見えた」と高評価しました。
しかし、以前AEWにも参戦していたWWE殿堂入りレスラーのロブ・ヴァン・ダムはこのスポットを徹底的に批判。「プロレスじゃない、WWEにいたいと思ってしまう」と、完全に否定しています。
あれは俺のスタイルじゃないし、俺にとっての「プロレス」じゃない。でもまあ、ビジネスのためにあれだけ身体を張ってるっていう見方もできるけどな。
正直、AEWがああいうことを続けてるのを見ると、「自分はWWEの方にいたいな」って思ってしまうよ。
また、彼はレスラーにもクリエイティブの自由がある程度保証されるAEWのスタイルにも疑問を持つようになった、と明かしています。
数年前は「AEWは伸びてる、いろんな挑戦してる」って思ってた。でも今は、選手が運営を仕切ってるような感覚が強すぎる。
「囚人が刑務所を仕切ってる」って例えがあるけど、当初はそれをポジティブに受け取ってたんだよ。「レスラー主体でやってるなんて最高じゃん」って。でも今見ると、それが必ずしも良いとは言えないってことがわかるよ。
正直、あのスタイルは「基準以下」だと思ってる。ああいうスタントに反応するニッチな層にしか響かない。俺は好きじゃないし、クレイジーなまでに危険だよ。
ただ、彼らがやりたいことを表現してるって点は否定しない。発案段階で「これヤバいからやめとこう」って言わなかったってことは、彼らにとってはクールなんだろう。
だから、あのスタントを無事にやりきったことについては、良くも悪くも「おめでとう」と言いたい。
彼のような意見も出てくるのは当然です。AEWはこうしたバイオレンスだけが売りの団体ではありませんが、男女ともに流血が目立つのは事実。レスラーたちが契約先を選ぶ時の判断材料の一つになるのは間違いないでしょう。
一方、モクスリーを釘板の上に投げた張本人のコープは、こうした意見に真っ正面から反論しています。果たして、RVDの意見は妥当なのか、それとも的外れなのか?当サイトでは、今後もAEWのクリエイティブに関するプロレス業界内の意見を紹介していきます。



(Fightful)
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