2010年代にBullet Clubのメンバーとして新日本プロレスのタッグ戦線で大活躍し、2019年にAEW旗揚げの中心メンバーになったヤング・バックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)。彼らにとって、新日本は戦いやすい環境でした。
一時期は新日本との距離ができていた2人ですが、最近は新日本へ積極的に参戦しており、Wrestle Dynastyや新日本のアメリカ大会Resurgenceで注目の試合に出場しています。世界トップクラスのタッグチームとして、腕が錆びていないことを新日本のファンへ証明。カール・アンダーソン&ドク・ギャローズとの再会も実現し、今後の活躍にも期待がかかります。
AEWでは副社長として責任のある立場で働くバックス。彼らにとって、AEWと新日本で戦うことの違いは何なのでしょうか?Sports Illstratedによるインタビューの中で、2人は「テレビ番組に縛られるかどうか」という点が非常に大きいことを指摘しました。
ニコラス:一番の違いは「義務の少なさ」だと思う。新日本では純粋にレスラーとしての仕事に集中できる。だから準備もしやすいんだ。
マシュー:新日本は昔から「ストロングスタイル」で知られてる。ハードヒットな試合が基本だ。控室にいれば、その夜に試合があると思った方がいい。でも、AEWは違うんだ。
必要とされるのは週に一度だけかもしれないし、それもストーリーの進行やキャラの演出のための事前収録プロモだけだったりする。AEWは色んなスタイルの詰め合わせみたいなもので、2時間のテレビ番組にCMも挟まるからね。
その点で「テレビ番組のある団体」と「テレビに縛られない団体」という違いが、両団体のプロダクトの感触をまったく別物にしていると思うよ。
AEWはハウスショーのツアーを行っておらず、試合数が少ないのが特徴。レスラーたちは、毎週行われるDynamiteとCollisionの収録に集中的に取り組みます。新日本からAEWへ移籍したウィル・オスプレイらが適応に取り組んできた「テレビ番組」の存在は、やはり大きいようです。

(Fightful)
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