WWEは、2026年のレッスルマニア42の開催地を、当初予定していたニューオーリンズからラスベガスに変更することになりました。2025年のレッスルマニア41に続き、2年連続でラスベガス開催となります。
開催地変更の理由とは?
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、来年もラスベガス開催となる主な理由は、レッスルマニア41で得られた莫大な収益と「上層部のラスベガス愛」。詳細は以下の通りです。
- WWEの親会社TKOはレッスルマニア41の成功を再現しようとしているが、ニューオーリンズではラスベガスと同レベルの収益を見込めないと評価されている
- TKOの幹部の多くがラスベガスに在住していること、WWEニック・カーン社長もラスベガス出身であることから、運営側がラスベガスでの開催を強く好んだ
報道によれば、今後もレッスルマニアはラスベガスで定期的に開催される見込みとのこと。毎年ではないでしょうが、オリンピックくらいの感覚で戻ってくるのかもしれません。
レッスルマニア・ウィークエンドへの少なくない影響
レッスルマニアといえば、開催される週末に世界中のプロレス団体が開催地周辺でショーを開催する「レッスルマニア・ウィークエンド」が名物になっています。レッスルマニアはプロレス界最大のお祭り。ファンも選手も、1つの都市で世界中のプロレスを堪能できる夢のような時間を過ごします。
しかし、開催まで1年を切ったこのタイミングでレッスルマニア42の開催地が変更されたことで、レッスルマニア・ウィークエンドに混乱が生じる可能性が高そうです。
毎年恒例の交流イベントWrestleConの主催者は、POST Wrestlingの取材に対して「すでにニューオーリンズの会場と契約を済ませていたが、今回の発表で計画を見直さざるを得なくなった」と明かしました。
今後、ニューオーリンズの会場契約をどうやって解除するか、費用や手間がどれほどかかるかを見極める必要がある。これが簡単なら誰も苦労しないし、こうした経験もイベント運営の一部だ。
TKOが株主への利益最大化を重視するのは理解できるが、レッスルマニアを追いかけて各地を旅するファンが「疲弊」しないか懸念している。WrestleConの常連客からは、「2年連続でラスベガスには行かないよ」「サウジやメキシコならパスする」といった意見を語っている。本来であれば、こうしたファンこそが高額シートを購入し、家族で毎年イベントを楽しむ層なんだ。
会場選びに難航?
レッスルマニア41はラスベガスのアレジアント・スタジアムで、そして公式のファンイベントはラスベガス・コンベンションセンターで開催されました。急な開催地変更により、両会場との調整が難航しているようです。
まず、アレジアント・スタジアム。なんと、レッスルマニア42の開催予定日である2026年4月11・12日には、既に大型コンサートの開催が予定されているのです。スタジアム側はコンサート開催社に日程変更を打診したものの、契約自体は既に締結されていることから、主催者側は交渉に応じていないそうです。
また、ラスベガス・コンベンションセンターの場合、レッスルマニア・ウィークエンド中の予定に空きはあるものの、既に別のイベントが会場の一部を確保しているため、十分なスペースを確保できない可能性があるそうです。WWEは狭いスペースで妥協するか、別の会場への移転を検討せざるを得ない状況です。
チケット価格が高騰するレッスルマニア
レッスルマニア41のチケット価格は高騰し、2日間通し券の価格は1000ドル(約14万円)を超え、アリーナの最前列は5万ドル(約715万円)での販売となりました。WWEのトップスターの一人であるランディ・オートンは、とあるファンが「スタンドの席に3万ドル(約430万円)払った」と知り、
正直、恥ずかしいよ。席にそんな金をかけるなんて、マジで馬鹿げてるな。
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