先日開催されたPPV・Double or Nothingは、AEWの歴史上最も評価の高いショーの1つになりました。しかし、団体内部ではこんな不満も…。
アナーキー・イン・ジ・アリーナ・マッチ、オーエン・ハート杯トーナメントの決勝戦、トニー・ストームと白川未奈のAEW女子世界王座戦、オカダ・カズチカとマイク・ベイリーのAEWコンチネンタル王座戦…。どの試合も名勝負ばかり。AEWのPPVは相変わらず非常にクオリティが高く、同時に「開催時間が長すぎ」です。
トニー・カーン社長は「各試合の時間を十分に確保する」ために、PPVの開催時間を長めにスケジュールする傾向があります。4時間を超えることも珍しくありません。
レスリング・オブザーバーのブライアン・アルバレスによれば、AEW内部では多くの関係者やレスラーたちが「ショーの開催時間が長すぎる」と不満を漏らしていたそうです。唯一の例外はトニーのみ。しかし、最高責任者が前向きである以上、周囲の関係者は「長すぎると分かっていても、止められない。やるしかない」状況なのだそうです。
実際、各試合に十分な時間を配分することによって、AEWのPPVでは多くの名勝負が生まれてきました。しかし、観客の集中力には限界がありますし、レスラーたちも「体力の限界を超えている」と感じているのだとか。
アルバレスは、「この長さのショーに絶えられるのは、たとえ9時間でもプロレスを見続けられる変わり者のファンだけ」と指摘しています。今後も、AEWのPPVは「レスラーも観客も、気力や体力を削って臨むもの」なのでしょうか…。
(Wrestling Inc, Wrestling Observer)
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