Money in the BankでまさかのWWE復帰を果たし、リングネームを親しまれた「Rトゥルース」から本名に変更したロン・キリングス。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、彼がどのようにWWEへの復帰を果たしたのか、その詳細を報じています。
リアルな解雇、そして復帰劇
現地6月1日、彼はX(旧Twitter)でWWEからの退団を報告。WWEは彼の高額な年俸が出番に見合ってないと判断し、彼に契約更新オファーを出さないことを決めました。しかし、その後復帰。この一連の流れを「演出だった」と指摘する声もあります。
しかし、メルツァーによれば、彼の退団と復帰はリアルな出来事であり、キリングスは6月4日時点で他団体と本気で交渉しており、WWE以外の団体も彼の獲得に名乗りを上げていました。TNAが彼に興味を持っていたとされています。
他団体との本気の交渉も
しかし、Money in the Bank開催の直前にWWEとの新契約がまとまり、復帰が実現しました。前日放送のSmackDownの時点で話は一部の選手たちにも伝わっていたようで、ジョン・シナが番組内で彼に言及するプロモを披露したのは、バックステージでの動きを把握していたからだ、と見られています。
ファンの後押し
番組の収録会場やSNSで起きた「#WeWantTruth」ムーブメントが彼の復帰を後押ししました。ファンや選手たちは、彼が退団することへの不満を積極的に表明。WWEは、そうした声を逆手に取り、「ファンの声に応えた」と演出した上でRトゥルースを復帰させ、自分たちのイメージアップにつなげました。
しかし、「彼を雇い直すのが最も簡単な解決策」と判断されたものの、WWEとしては「クリエイティブが、ファンのチャントやSNSに影響されること」を嫌がっています。HHHはそうした傾向を快く思っていない、とも報じられました。
HHHの判断
5月時点で、「Rトゥルースとお別れする」ことを決断したのはチーフ・コンテンツ・オフィサーのHHH。しかし、Money in the Bankで彼を復帰させることを決断したものまたHHHだったそうです。
Money in the Bankでのサプライズは秘密裏に進められ、極一部の関係者だけが事前に知らされていました。
シリアスなキャラクター
復帰後の彼は、本名のロン・キリングスとしてシリアスなキャラクターを演じることになります。メルツァーによれば、これは新契約交渉において彼が提案した条件の1つでした。
しかし、ファンが求めていたのはコミカルなRトゥルースだったため、まったく異なるキャラクターでの復帰に疑問の声もあるといいます。もし元々シリアスなキャラであれば、ファンの後押しによる復帰は実現しなかった可能性が高い、とメルツァーは指摘しています。
(Wrestling Observer, Wrestling Inc)
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