2019年に旗揚げしたAEWのリングには様々なレスラーが上がってきましたが、今はこれまで以上に一致団結した雰囲気があるようです。
AEWのトップスターの一人であるダービー・アリンは、最新のインタビューで現在のAEWのバックステージに充満するエネルギーを称賛し、「数年前よりも遥かに良くなった」と語りました。
このインタビューでは、ある発言に注目が集まっています。誰もが可能な限り最高のプロダクトをファンへ提供することに集中している…ということを語る際に、彼はAEWの歴史を語る上で重要なワードの一つである「ガン」を用い、周囲に好影響を与えないレスラーが去ったことでみんなが同じ方向を向けるようになった…と述べたのです。
今の雰囲気は最高だ。これはお世辞じゃない。数年前なんかは、間違いなく緊張感みたいなものを感じていた。でも今は、みんなが同じ方向を向いているんだ。「この場所をできる限り良くしていこう」ってね。
多くのレスラーが、自分たちがいかに恵まれているかを本当に理解する必要があると思うよ。だってトニー・カーン社長は、リングの上でも私生活でも、みんなに幸せでいてほしいんだから。それは本当に良いエネルギーだよ。「おいみんな、最高の自分になれよ」って感じだね。今、これまで以上にみんなが同じ波長で、同じ目標を持っていると感じるんだ。
何が変わって状況が改善されたのかというと……ガンが取り除かれたんだ。負けることを嫌がる、自己中心的なレスラーたちのことだよ。これは、俺の友人であるCMパンクのことじゃない。
AEWの「ガン」といえば、かつてバックステージでThe Elite(ケニー・オメガ&ヤング・バックス)と大喧嘩したCMパンクに対し、クリス・ジェリコが言い放った「お前はロッカールームのガンだ」という発言を連想せずにはいられません。
しかし、アリンはCMパンクの約7年ぶりのプロレス復帰戦の相手を務めたレスラーで、パンクには世話になったレスラーの一人です。彼の言う「ガン」とは、ハングマン・アダム・ペイジへの負けを拒んで立場を失ったミロ(現WWEルセフ)らのことなのでしょうか…?
アリンは、所属団体よりも個人を優先しようとエゴをむき出しにするレスラーたちへの嫌悪感も語っています。
プロレスは世界で最も素晴らしいものだけど、これはショーなんだ。だから、それでエゴを出すようなヤツは、このスポーツからとっとと出ていけってことさ。UFCにでも行けばいい。挑戦してみろってことだよ。
ここにそんなくだらないものを持ち込むな。これは楽しむためのものなんだ。良いエネルギーを生み出すためのものなんだよ。「おいおい、勘弁してくれよ。やめてくれ」って感じだね。俺にとってはそれが一番大きかったんだ。その問題が全部片付いた時、本当に「よし、やってやろうぜ」って思えた。でも、俺はエゴが嫌いなんだ。我慢ならないね。本当に我慢ならない。
(Wrestling Observer)
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