俳優ドウェイン・ジョンソン(ザ・ロック)の主演最新作「The Smashing Machine」。特殊メイクで伝説の格闘家マーク・ケアーを演じます。
日本では「霊長類ヒト科最強の男」として知られ、PRIDEで大活躍したケアー。その一方で深刻な薬物中毒に苦しみ、波乱に満ちたキャリアを送りました。
プロデューサーも務めるロック様は特殊メイクでケアーを演じ、迫力満点の試合シーンにも挑みました。
最新のインタビューで、彼は藤田和之との試合シーンで藤田役の俳優Yoko Hamamuraに「本気で殴れ」と指示し、その結果、脳震盪を起こしてしまったことを明かしました。
マーク・ケアーは四つん這いで、藤田がひたすら彼を殴りつけている。ケアーは動かないが、カメラはすぐそこにある…。彼は意識はあるんだ、ノックアウトはされていない、朦朧としている。ただ、カメラの方をぼんやりと見つめているんだ。
俺は、藤田役のファイターに言ったんだ。「クレイジーに聞こえるだろうが、俺を殴ってくれ。本気で殴らないとダメなんだ」とね。彼は日本のファイターで、とても礼儀正しいから、「いえ、いえ。あなたを殴ることはできません」と拒んだんだ。
彼がどうしても殴ろうとしないから、最終的に俺は「頼む、これはワンテイクしかない。俺を殴ってくれ」と懇願した。
だから、映画を見れば分かるけど、彼は何度も、何度も、何度も俺を殴りつけてくるんだ。ワイルドだったよ。あの戦いの後、俺が朦朧としているように見えるのは、実際に脳震盪を起こして打ちのめされていたからだ。
でも、それはやらなきゃいけないことなんだよ。総合格闘技の映画を作るなら、とことんやらなきゃいけない。そして、俺たちはこの映画でそれをやったんだ。
本作は、第82回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞。日本では2026年公開予定です。
(Fightful)
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