レスリング・オブザーバーがちょっと興味深い話を紹介していました。
AEW設立以降、WWEは所属レスラーの契約期間中の退団を許可しない方針を取っています。2019年4月以降、ルーク・ハーパー、マイク・ケネリス、オニー・ローキャン、シン・カラの4人がリリースを要求したものの、認められませんでした。
オブザーバーによれば、WWEとROHが協力し、ケネリスとローキャンのどちらか、もしくは両方をROHのショーにブッキングするための話し合いが行われていたそうです。
両団体は業界内の競合相手ですが、ビジネスパートナーでもあります。ROHがWWEに対し映像素材を提供することはしばしばあり、団体間の商談は何年にも渡って行われてきました。しかし、ROHが新日本プロレスと提携していることが、両団体の関係を限定してきたそうです。
ということで、ケネリス、ローキャンが本当にROHのショーに出場することになるかどうかは微妙なところです。ただ、WWEが、退団を希望しているレスラーを、WWEとの契約を継続させつつ他団体に出場させるという可能性を模索していたというのは興味深い話ですね。AEWへの強い意識が、WWEとインディ団体の壁を壊す可能性がある……。
(Wrestling Observer)
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