2019年のプロレス界の話題の中心はAEWでした。5月に旗揚げ興行”Double or Nothing”を大成功させた後、10月にはウィークリー番組”Dynamite”の放送がスタート。裏番組のWWE・NXTとのテレビ戦争「ウェンズデー・ナイト・ウォーズ」はあらゆる面で話題を集めています。
しかし、AEW設立以降、一部の過激なファンによる言動が話題になることも多くなりました。会場で相手団体に言及するサインボードを掲げたり、WWEの会場でAEWのTシャツを着ていたファンが会場を追放されたり、Tシャツを脱ぐことを強制されるという会場で起きた出来事もあれば、TwitterをはじめとしたSNSでレスラーや番組に対する中傷をしたり、ファン同士が煽り合うような光景を目にしたこともあります。
こうした状況について、AEWの副社長を務めるCodyは快く思っていないようです。
このことについてよく考えるのはそれが有害だからで、それというのはソーシャルメディアのことだ。ソーシャルメディアは今や私たちの生活の一部として受け入れられつつある。InstagramやTwitterができるようになる前の生活がどんなものだったか、私たちが何をしていたかを人々に思い出させようとし続けているけど、それはまるで携帯電話がなかった時代を思い出すようなものだ。
俺たちは時おりとても大胆な行動に出ることがある。(”Double or Nothing”でHHHを連想させる)玉座を破壊したりだとか、クリス・ジェリコがあちこちでやったようなちょっと楽しい攻撃とかね。だから、長年のWWEファンからの多少の恐れなのか、大胆な性格への嫌悪感なのか、俺たちに対してネガティブな人たちがいる。一方で、AEWのファンはThe Eliteに対して過保護で、寛容になりすぎるきらいがあるよね。俺たちも明らかなミスをすることがある。WWEのTシャツを着ている人もAEWのTシャツを着ている人もプロレスファンなんだから、うまくやれるはずなんだ。
団体のファン同士がいがみ合う光景というのはいつの時代にもありますね。プロレスに限った話でもないでしょう。SNSでのやり取りは暴走しがちですが、節度を守ったコミュニケーションを取ることが望ましいのは言うまでもありません。
(参考: Ringside News)