俳優業に力を入れているジョン・シナは、2019年はレッスルマニア35での1試合にしか出場しませんでした。活動の幅を広げているスーパースターに憧れた一人の少年が、彼の顔を750個のルービックキューブを使って作る動画が話題になっています。
This 9-year-old created a portrait of John Cena with 750 Rubik's Cubes. He says his "superpower" helpedhttps://t.co/gcX3mAwRLy pic.twitter.com/R7fVkt4ml0
— CNN (@CNN) January 18, 2020
ベンジャミン・ルッソくんは失読症を患う9歳の男の子です。
失読症は、脳の損傷によって言語・記憶・行為・学習・注意など認知機能に障害が起こるいわゆる「高次脳機能障害」の一つとして分類されています。
この失語症では、「話す」「聞く」「読む」「書く」4つの言語機能の1つあるいは複数に影響が生じますが、中でも「読む」機能に障害が現れるものを失読症と呼びます。
つまり失読症とは、脳梗塞や脳卒中、脳出血などによって脳の中の言語をつかさどる領域が損傷することで、文字や文章を正しく認識したり理解したりする能力が損なわれてしまう障害のことを指します。
引用元: LITALICO発達ナビ
動画の冒頭部分で、彼は一連のカードを掲げます。
私は失読症です。読み書きに懸命に取り組んでいます。言葉が混同してしまいます。とてもイライラしたり、動揺してしまうことがあります。しかし、失読症になるということは、素晴らしいことができるということでもあります。このように……。
この後、動画は彼がシナの顔を作っていく様子を早送りで見せていきます。
動画を見ていると、これがルービックキューブを使ったアート作品だということを忘れてしまいそうになります。
そして、完成。
素晴らしい。言葉になりません。
ベンジャミンくんについて、シナはこうコメントしています。
これは#NeverGiveUpの1つの具体例だ。ベンジャミンは勇気、忍耐力、弱さ、圧倒的な強さを発揮している……。そして彼はARTISTだ!私は、あなた自身、あなたの作品、そしてあなたの前途を称賛します。
This is the embodiment of #NeverGiveUp.
Benjamin demonstrates courage, perseverance, vulnerability, tremendous strength… and he’s an ARTIST! I admire you, your work, and your outlook.https://t.co/HtChYVAj32— John Cena (@JohnCena) December 29, 2019
動画は、ベンジャミンくんが再びカードを掲げて終わります。
私にとって、失読症は障害ではありません。非常に大きな力なのです。
母親のメラニーさんは、失読症が彼の学校での勉強や宿題を困難にしている一方で、同時に彼の素晴らしい才能を輝かせてくれると語りました。
失読症患者の脳は非常に異なっています。右脳はとても強く芸術的で音楽的です。彼がこの驚くべき能力を持っているのは失読症によるものだと信じています。
ジョン・シナの顔はベンジャミンくんの新たなプロジェクトを実行に移すために撤去されてしまいましたが、動画が話題になったことでCNNからの取材を受け、ジョン・シナ本人からの反応もありました。彼の今後が楽しみですね。おそらく、彼はCube KidというYoutubeアカウントで作品を投稿していくことになると思われるので、気になった方はチャンネル登録をしてあげてください。
(CNN)