ViceTVのドキュメンタリーシリーズ”Dark Side of the Ring”のセカンドシーズンが現地時間3月24日にスタートします。第1回のテーマはクリス・ベノワ。名レスラーが起こした一家心中事件と彼の死。残された家族や仲間たちの複雑な思いが語られます。
放送を前にして、ベノワの盟友クリス・ジェリコが411MANIAのインタビューでベノワについて語っています。
ベノワについての考え方
2人は非常に親しく、ジェリコはベノワが自殺した後でニュース番組などに出演し、彼について語っていました。
ジェリコは、ベノワの2つの顔を切り離して考えることができるはずだ、と思っているようです。
ドキュメンタリーでも言ったことなんだけど、俺がクリスと彼のキャリアについて、リング上での彼の偉大さを語る時、それは殺人者を称賛するものではないよ。なぜなら、彼が何をしたかを忘れずに理解すること、あるいはそれを完全にシリアスなものとして考えないことを分けることができるポイントがあるはずだし、リング上での純粋な天才だった彼の全側面もあるからね。
ジェリコのキャリアにおけるベノワ
ベノワの死後、WWEは彼の存在をタブー視しており、その名前が放送に乗ることはありません。
ジェリコもそうした対応の影響を受けています。
ジェリコのキャリアを振り返るDVDを3回出したと思うんだけど、ベノワの試合は収録できなかった。とても重要なんだよ。俺のWWEでのキャリアには欠かせないものだった。でも二度と見ることはできない。存在しているとしても難しいよね。私のキャリアには、友情のレベルだけでなく、プロとしてのレベルからも非常に大きな影響があるよ。
ナンシー・ベノワと長男デビッドについて
ベノワは妻ナンシーと次男ダニエルを殺害しました。しかし、長男のデイビッドは事件に巻き込まれることはありませんでした。
ジェリコは、ナンシーとデビッドについてこう語っています。
ナンシーには大変なキャリアがあった(活動歴14年のプロレスラーだった)けど、忘れ去られている。彼女は犠牲者で、夫に殺された妻だからだろうね。でも、もう一度言うけど、彼女の最後の週末と素晴らしいキャリアは分けて考えるべきだよ。彼女は素晴らしい仕事をした。批評的に絶賛されるべきだと思うし、もっと語られるべきだ。
この週末は多くのことに影響を及ぼした。つまり、デビッドの人生は間違いなく変わってしまったんだ。この時彼に起きたことでね。だから、俺達が覚えておかなければならないのは、死についてだけじゃない、たくさんある。残された人々と遺産。起こったことによって永遠に傷つけられたものだ。
ジェリコのキャリアにはいろんなことがありました。これからも語り続けてほしいと思います。
(411MANIA)