1990年代にWCW・WWEで活躍し、獣神サンダー・ライガーとも競い合ったブライアン・ピルマンの息子で、MLWを中心に活動している若手レスラー、ブライアン・ピルマン・ジュニアがインタビューの中で様々な話題について語っていました。一部を紹介します。
インディレスラーとして活動すること
キャリア3年足らずの若手レスラーのジュニアですが、2019年は88試合に出場しています。インディレスラーとしては多い部類です。北米のみならず、メキシコやイギリス、カタールでのイベントにも参戦するなど、順調に経験を積んでいます。
イベントに挑む際の準備について、彼はこう語っています。
はっきり言って、挑戦だよ。MLWでは、非常に優れた選手たちと仕事をしているので、彼らの動きや決断に二の足を踏む必要はない。その後でインディに戻ると「なんてこった、あのガキは何をしているんだ?あいつはクソだ。気をつけろ!」みたいな感じだよ。雰囲気も状況も全く異なる。毎週末ごとに違うんだ。ごちゃまぜだよ。
でも、それがプロレスの素晴らしさなんだよね。楽をするためにプロレスをやってるわけじゃない。今までにやってきたことの中でも最も難しいものだからこそ、プロレスをするんだ。異なるダンスパートナーとの調整や適応は、挑戦の一部であり、楽しみであり、興奮の一部でもあるんだ。
活動を楽しんでいることが分かりますね。プロレスラーとしての喜びに満ちているようです。
プロレスのスタイルについて
ジュニアはリング上でのスタイルの確立について、こう語っています。父の影響があるようです。
自分のままでいることだと思う。いつもありのままでいたいと考えているんだ。ボクシング、キックボクシング、打撃系格闘技に興味を持っているし、マットワークも少しやったことがあるよ。実生活ではとても多彩な才能を持っているんだ。だから、リング上でも多彩な人間であるように感じてる。
過剰な期待を受けたいとは思ったことないんだよね。父の友人が、フライン・ブライアン(Flyin’ Brian。父のWCW時代の別名)が父を殺したと言ってたから。父は常に多くのことを期待されていた。考えてみてくれ。大企業でフライン・ブライアンという名前で働いていて、誰もがそのポジションを狙っている。あなたがフライン・ブライアンなら、彼らが見ることのできる最高のflyingの前例を作らなきゃならないんだ。
そういった期待に答えることは、とても、とても難しい。だから、もっと丸みのあるアプローチや、自分自身になりきって、リングの中で楽しく、相手を混乱させながらも、革新的なオフェンスができるようなアプローチがいいのではないかと思ったんだ。俺は革新者だ。いろんなことをやるのが好きなんだよ。他の人がやっているようなことはしたくないし、やるとしたら自分のやり方でやりたい。
ブライアン・ピルマンは35歳の若さで亡くなりました。自動車事故による鎮痛剤の過剰摂取、および長年に渡る薬物の服用が動脈硬化性心疾患につながり、心臓発作を引き起こしたとされています。ジュニアは自分らしさを貫くことでプレッシャーに立ち向かおうとしています。
目標
現在はMLWを中心に活動しているジュニアですが、最終的な目標はメジャー団体と契約することだそうです。
この仕事で最高の生活を送ること、そして父の遺産を受け継ぐためにベストを尽くすことがとても重要だ。その一部が、父が俺をの姿を見て誇りに思うような大きな団体に行くことであるのは間違いない。だから、そうしたいよ。
(引用: Fightful)