現地時間8月12日放送のNXTで久々に番組に復帰したベルベティーン・ドリーム。彼は6月下旬に欧米のプロレス界を揺るがした#SpeakingOutムーブメントの中で未成年の女性に対してわいせつなメッセージを送信していたことを暴露されていました。このムーブメントはプロレスラーたちの過去の問題行為を告発するもので、多くのプロレスラーが(自業自得とはいえ)職を失いました。WWEでは、ジェントルマン・ジャック・ギャラハー、トラヴィス・バンクス、リゲロが解雇されています。
ドリームに対する告発があったにもかかわらず、彼が何事もなかったように番組に復帰したことについてはファンから批判の声が上がっていました。Twitterでは”#FireVelveteenDream“というハッシュタグが話題になり、ネット署名サイト”change.org“では彼の解雇と調査を求める署名が2000件以上も集まりました。サイトに掲載された嘆願書には、こんなことが書かれています。
ベルベティーン・ドリームことパトリック・クラーク・ジュニアは、未成年に対するグルーミング(インターネットを介し、性的な目的で大人が未成年と親しくなろうとすること)をしていたことを告発され、それを証明されています。WWEはこれについて何もしていない。彼が無罪放免になるのはフッ公平だ。我々は正義を要求する!
この署名運動やハッシュタグに対する考え方は人それぞれでしょうから、そこに対するコメントは控えます。とにかく、処分もなしに復帰したことに不満を抱いている人々がいるのは事実のようです。
こうした意見に対し、HHHは次のようにコメントしています。
我々はそのことについて話してきたし、言い分も発信してきた。告発に対する姿勢や、告発を見た人々の気持ちは理解できる。だが、これ以上言うことはないよ。
以前、HHHは「調査したが、何もわからなかった」という趣旨の発言をしています。これがWWEの公式見解ということなのでしょう。ドリームは告発の内容を否定していますし、これ以上の発展はなさそうです。
多くのプロレスラーが過去の罪を暴露され、これまで通りのキャリアを歩むことができなくなった一方で、ドリームが処分なしということに「不公平」だという意見を持つことは頭ごなしに否定できることではありません。ただ……難しいですね。性的暴行に及んだレスラーたちもいる中で、彼は暴行を働いたわけではありません。仮にWWEが処分を下すにしても、どの程度の処分がふさわしいのか?うーん…。
(SESCOOPS)