以前は「WWEからAEWへ移籍するレスラー」がたくさんいましたが、最近はAEWからWWEへ移籍するWWEスーパースター」が増えています。
コーディ・ローデス、ジェイド・カーギル、イーサン・ペイジ、リッキー・セインツ(リッキー・スタークス)、ペンタ、レイ・フェニックス、ブレイク・モンロー(マライア・メイ)、アリスター・ブラック(マラカイ・ブラック)、ルセフ(ミロ)など…。彼らは様々な理由によりAEWを去り、WWEで大きなチャンスを掴んでいます。
この中でも、特にセインツやフェニックス、ブラックらはAEW在籍時からWWE移籍が噂されており、そうした噂は「AEWでの扱いが悪いのは、彼らがWWEへ行く可能性が高いとトニー・カーン社長が考えているから」という報道とセットになることもしばしばです。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、新日本プロレスのデビッド・フィンレーのAEW遠征が2022年以降ないことについて、トニーが「フィンレーには、将来的にWWEへ移籍する可能性がある」と認識しており、それが原因で彼をAEWへ招き入れていないのだそうです。
メルツァーは、トニーが「すでに片足をドアの外に出していて、WWEに行こうとしている人間を使いたがらないようになった」と指摘しています。
上記の移籍例で言えば、モンローはAEWで過ごした2年間を女子部門の中心的存在として過ごした一方で、「長年の夢だった」WWE移籍を叶えるためにAEWとの契約満了後すぐにWWEへ移籍しました。また、セインツはコーディ・ローデスとの師弟関係で知られており、師匠の後を追う可能性は高いとされる中で唐突にAEWでの立場を失いました。
ペンタとフェニックスは周囲に「俺たちはWWEへ移籍するぞ」と吹聴していたという噂もありましたし、トニーは「WWEに行く可能性が高いレスラーを起用するより、AEWに貢献してくれる人材にリソースを割きたい」と明確に考えているのでしょう。フィンレーのWWE移籍の可能性はともかくとして…。
(Wrestling Observer)

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