2019年1月に旗揚げした団体AEW。The Eliteが中心となって設立されただけに、新日本プロレスで華々しい実績を残したケニー・オメガがエースになるのだと思われていました。しかし、彼はAEW世界王座の初代チャンピオンの座をクリス・ジェリコに明け渡し、Dynamite放送開始1年目はハングマン・ペイジとのタッグチームでの活動が中心となりました。
もしAEWが存在しなかったら、2019年以降のケニーはどうなっていたのでしょうか?WWEが多額のオファーを出していたこと、新日本がケニーの残留を楽観視していたことなどが後に報じられましたが、最も契約に近づいたのはインパクト・レスリングだったという話もありました。
インパクトの副社長で、先日開催されたAEWのPPV”Full Gear”にゲスト解説者として出演したドン・キャリスは、この”if”について次のように語っています。
これだけは言っておく。もしAEWが存在しなかったら、ケニー・オメガはインパクトに入団していただろう。彼が同意したことはないが、スコット・ダモール(同副社長)と俺が実現させたはずだ。
なぜここまで強気なのかというと、ケニーとキャリス、そしてジェリコは同郷の出身で、とても親しい間柄だからです。インパクトはジェリコに対しても契約を打診していました。2018年の新日本「レッスルキングダム」でジェリコVSケニーのドリームマッチが実現した影には、当時新日本プロレスワールドの英語席解説者を務めていたキャリスの働きも大きかったとされています。
現在はインパクトで活動しているカール・アンダーソン&ドク・ギャローズは昔からダモールと親しく、他団体よりもプロレス以外の活動をしやすいインパクトを気に入っているようです。新日本やWWEに在籍していてはできないことができるインパクトという団体はケニー向きかもしれません。