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【AEW】2019年、実況アナウンサーのトニー・スキアボーネはWWEと契約寸前だった?彼はどのようにしてAEWと契約したのか?

インタビュー

AEWの実況席でアナウンサーとして活動しているトニー・スキアボーネ。WCWでもアナウンサーとして活動していた彼は、AEWと契約する前にWWEと話し合いをしていたそうです。

Podcast番組「AEW Unrestricted」の中で、彼はAEW入団前の状況や苦悩について語っています。

コンラッド・トンプソン(ジム・ロスやブルース・プリチャードらとともにPodcast番組のホストを務めている人物)と私は長年に渡ってPodcast番組をやっていてね。数年前、彼は私に「トニー・カーンの新団体がTNTで放送されるようだ」と教えてくれたんだ。「どう思う?」と聞かれたけど、何とも思わないと答えた。興味はあったんだよ。誰かのプロダクトが大手ケーブルテレビ局で放送されれるのは素晴らしいことだ。だからといって、仕事を依頼したり、トニー・カーンに電話をしたり、Codyと連絡を取ったり、ヤング・バックスに相談したりはしなかった。何もしてないんだ。Codyが手を差し伸べてくれたんだよ。

2015年末、私は10年以上努めていたラジオ局をクビになった。スポーツディレクターやWebサイトの編集者として、13年も働いていたんだ。失業したんだよ。契約は更新されなかった。局は人件費を削減したかったんだね。それで、2015年12月に俺を追い出した。その後は、基本的に仕事も健康保険もなかったよ。

50代の人間にとって、これはかなり恐ろしいことだ。それでも、私はジョージア大学のフットボールやバスケットボール、アトランタ・ブレーブス(MLB)のAAAチームの中継で仕事をしていた。でも、収入は十分ではなかったし、家のローンも払えなかった。それでも家族を養っていたんだ。

家族には「家を売るつもりだ。もう余裕はないと思う」と伝えたよ。2016年は経済面で最低の年だった。スターバックスで働いてたんだけど、理由がいくつかあってね。収入と健康保険のため、そしてスタバが大好きだからだ。

そして、2017年にトンプソンからPodcast番組立ち上げの誘いがあったそうです。彼とともに別番組を放送していたブルース・プリチャードがWWE・SmackDownのエグゼクティブ・プロデューサーに起用された時、プリチャードはスキアボーネに対し「君をWWEで働かせようと思っている」と伝えられたそうです。

Podcast番組の立ち上げがきっかけで、私たちはオンライン上でクレイジーなことをするようになった。トニー・カーンはそれを気に入ってくれたんだ。

2019年、ブルースは俺に「ビンスのためにWWEに戻るつもりなんだ。数ヶ月待っていてほしい。WWEで働けるようになると思うから。また連絡するよ」と伝えてきた。夏になってまた連絡が来た。「ビンス(・マクマホン)が復帰してほしいと言っているよ」って。「素晴らしい。どういう話なんだ?」と聞いたら、「まだわからないけど、プロデューサーをやってほしいそうだよ。あなたがプロデューサーとしての仕事を好んでいるのは知ってる。裏方で働くこともね。また連絡するよ」と言われた。

このオファーを受けて、上向いてきているなと思った。それで、妻に電話をした……のではなく、コンラッドに電話したんだ。「WWEからオファーがあったよ」と伝えると、「それは素晴らしいことだ」と言ってくれた。電話を切った後、2分後にCodyからメールがあったんだ。コンラッドの方からまた電話があって「CodyはあなたにWWEで働いてほしくないと言ってる」「トニー・カーンからの電話を受けてもらえるか?」と伝えられたんだよね。「わかった」とだけ伝えた。そして、トニーと1時間以上電話で話したよ。興味深い話ができたし、「ジャクソンビルに来てもらうかもしれない」とも言われた。

この間、WWEは私に連絡し続けてきた。向こうにはトニー・カーンのことは一度も伝えなかったよ。ただ話を聞くだけだった。「WWEとしてはまだ準備ができていないから、また連絡する」と電話してきたものだよ。ある時、ブルースから「ビンスがとても興味を持っているんだ。ぜひ戻ってきてほしい、あなたにはWWEに骨を埋めてほしいと考えている」と連絡があった。オファーしてくれと伝えた後、WWEの人事担当者から連絡があって、「いくら欲しいんだ?」と聞かれたから、思い切った答えを返したよ。その後でトニーと会ったんだ。

スタジアムの中で終日会議したんだけど、すぐに「ここで働きたい」と感じたんだ。妻からは…結婚して39年になるんだけど、「WWEに復帰したら離婚するぞ」って言われていてね。[…]トニーからは驚異的なオファーがあったけど、それでもWWEから話を聞こうとしていた。

トニーにはWWEからオファーがあったことを伝えたよ。「まあ、向こうが100万ドルのオファーを出しているなら、そっちを取りなよ」と言われたね。だからこう言い返した。「心配しないでくれ。妻は『オファーが何だろうと関係ない、やめて』と言ってる。WWEに嫌な予感を抱いているんだよ」と。そして、この年の「SummerSlam」明けにまたWWEから連絡が来た。

人事担当の女性に言われたのは、「興味を持っていただき、ありがとうございます。今後、こちらからの連絡はありません」ってことだった。すぐにトニーに連絡したよ。「I’m in」と。そしてAEWでの仕事が始まった。

こんな裏話があったなんて……。彼がスタバで働いていたことも知りませんでした。プロレス界にカムバックできて本当によかったですね。

(参考: Wrestling Inc)

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