新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王座初代チャンピオン、飯伏幸太。2020年1月、彼は「ラヴァー」でAEW世界王座チャンピオンのケニー・オメガとこんなやり取りをしていました。
2008年…忘れてない。あの時の事、YouTubeで対戦を求めてきた時の事を
。その時自分はプロレスを広めたいと必死だった立場は逆転した。でも今やっとチャンスが巡ってきた
全面対抗戦をしたい。
これはプロレス界もファンも間違いなく上がると思っている。
今、プロレスにはもっと刺激が必要だ!
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) January 29, 2021
新しい神とやらはまだ魂は失ったわけじゃなさそうだな。感動したよ。
お前のために俺が去ったあとの王国で寂しくしてるのか?なんならぶっ壊してやろうか?
俺の手をとり、一緒に新しい王国をつくろう。 https://t.co/pR8zwR5eRi— Kenny Omega (@KennyOmegamanX) January 30, 2021
新しい王国ねぇ。そんなものは自分で作った王国があるだろう。
俺は違う道で魂を得た。俺は新日本プロレスを選んだ。お前に分かるか?俺ぶっ壊してもいいよ、でも他にもあるだろW○Eとか。世界的にすぐには無理かもはしれないが神でいる限りやりたいことがたくさんの夢が私には詰まっていますから。 https://t.co/M1k4r4HcVO
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) February 4, 2021
今も刺激を受けあっている2人。Sports Illustratedのインタビューに応じたケニーは、「ラヴァー」飯伏について持論を展開しました。
チャンピオンに期待されていることは3つある。ファンからの期待、自分自身への期待、そして団体からの期待。それぞれがチャンピオンに求めるものってのがあるんだよ。自分自身のためにプロレスをしていた時は、ある程度物事を自分のペースで進めることができた。団体のためにプロレスをしていた時は自分を見失っていたよ。自分が何者なのか、わからなくなってしまった。でも、ファンが求めているものに気づいて救われた。プロレスファンはレスラーに何かを求めるものだ。その期待だけではなく、さらにその先までファンの感情を満たすことができれば……それが大成功というものなんだよ。そこにはパッションがある。パッションを自分のパフォーマンスに反映させることができるんだ。
悪意があってこんなことを言うわけじゃないんだけど、飯伏は団体からの期待をすべて実現してきたタイプのレスラーなんだ。すべて。新日本が最初から期待していたこと、棚橋弘至が飯伏に期待していたこと、そのすべてに応えてきた。もし、飯伏がさらなる高みを目指すのであれば、集中すべきはそこじゃない。「なりたい自分になること」が必要なんだ。新日本が飯伏を特別な存在にしているわけではないし、新日本だから飯伏がチャンピオンになったというわけでもないんだよ。
ケニーらしい意見だなと思いました。飯伏のことをよく理解しているからこそのアドバイスですね。
2人の再会を望むファンは世界中にいます。もし、再会に向けたストーリーが始まって、ケニーがクリエイティブに関わるようなことがあれば、飯伏側にはこの「成長」を望むでしょうね。
(SI)