2021年の新日本プロレス「レッスルキングダム15」でIWGPヘビー級王座 & IWGPインターコンチネンタル王座の二冠王者になった飯伏幸太。先日、Twitterでこうツイートしました。
2008年…忘れてない。あの時の事、YouTubeで対戦を求めてきた時の事を
。その時自分はプロレスを広めたいと必死だった立場は逆転した。でも今やっとチャンスが巡ってきた
全面対抗戦をしたい。
これはプロレス界もファンも間違いなく上がると思っている。
今、プロレスにはもっと刺激が必要だ!
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) January 29, 2021
二冠王者になったことにより強い発言権を得た飯伏から飛び出した、ケニー・オメガへの言及、そして新日本 & AEWの全面対抗戦をしたいという発言。否が応でも飯伏 & ケニー、新日本 & AEWに注目してしまいます。
そして今日、2人の盟友である中澤マイケルが飯伏の発言を英訳してツイート。これに対し、ケニーが反応しました。
新しい神とやらはまだ魂は失ったわけじゃなさそうだな。感動したよ。
お前のために俺が去ったあとの王国で寂しくしてるのか?なんならぶっ壊してやろうか?
俺の手をとり、一緒に新しい王国をつくろう。 https://t.co/pR8zwR5eRi— Kenny Omega (@KennyOmegamanX) January 30, 2021
ケニー側からの飯伏に対する言及は珍しいことではありません。素晴らしい才能を持っていながらビッグタイトルに手が届かない状態が続いていた飯伏の待遇を嘆いてみせるケニー、ケニーにあって飯伏にないものを指摘して飯伏を挑発するドン・キャリス……。AEW・Dynamiteでは、実況席が2人の関係について触れることもありました。しかし、飯伏側からの言及はそう多くありませんでした。
珍しく飯伏側からケニー & AEWに対する発言があり、ケニーは「手を取り合おう」とメッセージを送った……。「何か」が始まりそうな気配があります。
「何か」はひとりでに芽吹きはじめたわけではありません。状況は整いつつありました。
2020年12月にAEW世界王座を戴冠したケニーは、同郷の先輩であるキャリスが副社長を務めるインパクト・レスリングの番組に登場するようになりました。先日行われたインパクトのPPV「Hard to Kill」では、The Good Brothers(カール・アンダーソン & ドク・ギャローズ)と元Bullet Clubトリオを結成し、リッチ・スワン & クリス・セイビン & ムース組と対戦しました。
インパクトに所属するアンギャロは、インパクトと新日本の関係修復に動いていることを明かしています。新日本とAEWは複雑な関係性を保ち続けていますが、IWGP USヘビー級王座チャンピオンのジョン・モクスリーが「NJPW STRONG」に登場し、KENTAと東京で試合をすると宣言したことにより、ビジネスが復活しそうです。コロナ禍という、国際的なビジネスにとって非常に厳しい状況にあるにもかかわらず、3団体が線と線で結ばれてもおかしくないような状況なのです。
とはいえ、どうやって?という疑問は残ります。東京オリンピックの開催も危ぶまれている状況で、太平洋をまたいだコラボレーションを実現することは簡単ではありません。飯伏の希望する全面対抗戦は難しいのではないか、と個人的には思います。AEW副社長のCodyも、新日本との本格的な提携には否定的でした。
ただし、数人のレスラーが両団体を行き来するということであれば、コロナの感染拡大状況次第で実現できるかもしれません。自己隔離というネックはありますが……。何をするにしても、何を考えるにしても、コロナは邪魔者です。
https://t.co/yH1gpLqMtH pic.twitter.com/uSKXl55P0a
— Wrestling-NOW.net | プロレスニュースサイト (@WrestlingNow1) January 30, 2021