現在、AEWは、新日本プロレスやインパクト・レスリング、AAAと提携関係にあります。NWAやDDTからも選手の参戦があり、Dynamiteを含むAEWのコンテンツでは様々な団体の選手たちが活躍している状態です。
AEWから他団体へ、という意味では、ケニー・オメガの頑張りが目立ちます。自団体の最高峰のタイトルであるAEW世界王座をはじめ、インパクト世界王座、AAAメガ王座という提携団体のベルトも保持しています。
とはいえ、他団体である以上、好き勝手に活動することはできないでしょう。「The PWI Podcast」にゲスト出演したケニーは、AEWが他団体と一緒に仕事をする時に「制限」はあるのか、という質問を受けました。
限界は常にあると思う。超えてはいけない一線があるのは確かだ。ただ、すべての団体が一緒に仕事をすることができる世界が、適切な場や時があると信じているよ。まあ、必ずしもすべての団体が…というわけじゃない。つまり、どこかの団体が他団体と仕事をしたいと考え、相手の団体がその考えを受け入れる、という感じだ。言いにくいことだけど、新日本プロレスとの「禁断の扉」が開かれた要因の1つは、我々が今直面している新型コロナウイルスのパンデミックだからね。
我々が生きているのは同じ世界だ。ささいな違いはさておいて、「ここは我々の団体で、我々のやり方があるんだから、近寄るな。仲良くすることも近づくことも絶対にない」なんていう古びた考えは捨てなければならない。我々は同じ苦難に直面してる。例外はないんだ。今、そのことにみんなが気づいているのは良いことだと思うよ。同じ惑星で生き、同じファンたちをシェアすることでプロレス界は成り立っている。プロレスという大きな枠組みの中では俺たちはとても小さな存在だ。だからこそ、できる限りのことをして、この世界を良くしていきたいと思わないか?
AEWはみんなが思っているほど重要な存在ではないよ。でも、自分たちがやっていることや得意なことで何らかの貢献ができるのであれば、そのための行動を起こさないと。俺のアプローチはいつもこういう動機から始まるんだ。