アメリカの大手プロレス団体、WWEとAEWは7月から全米ツアーを再開します。WWEは現地時間7月16日のSmackDownから番組 & PPV収録とハウスショーを、AEWは番組収録を各地の会場で開催します。
レスリング・オブザーバーによれば、ツアーのチケットの売れ行きで両団体に明暗が分かれているそうです。
調子が悪いのはWWE。PPV「Money In The Bank」はほぼ完売、ツアー再開から間もない時期に開催されるショーはチケットの売れ行きが好調とのこと。しかし、その他のショーは売れ行きが悪く、ショーごとのチケット販売数ではAEWに負けているのだそうです。ハウスショーも含まれているとはいえ、少し心配ですね。
両団体は全米各地でショーを開催しますが、中には同じ都市でショーを開催するケースもあります。テキサス州ダラス、ノースカロライナ州シャーロット、フロリダ州ジャクソンビル & マイアミの4都市です。このうち、ダラスはWWEが圧倒的な差をつけているのに対し、シャーロット、ジャクソンビル、マイアミではAEWが優勢とのこと。
この4都市の中で注目すべきは、シャーロットとマイアミでの売れ行きです。
オブザーバーのデイブ・メルツァーいわく、AEWは伝統的にプロレスの人気がない州・都市でのセールスに強みを持っているとのこと。ノースカロライナ州はもともとプロレス人気が高く、WWEが優位な市場です。にもかかわらず、AEWのチケットのほうが売れている。そして、マイアミは両団体とも「苦戦」しているものの、WWEのセールスがまったく奮っていないため、結果的にAEWが優勢という状況なのだそうです。
この2都市の結果から、メルツァーは「これは団体がホットなのかコールドなのかのバロメーターであり、WWEはコールドなのだ」と分析しています。
(Wrestling Observer, Wrestling Inc)