先日放送されたAEW・Dynamiteにサプライズ登場し、Codyとアーン・アンダーソンをノックアウトしたマラカイ・ブラック(アリスター・ブラック)。今日、AEWは彼の正式入団を発表しました。
Welcome to the team…#MalakaiBlack (aka @TommyEnd) is #AllElite pic.twitter.com/BF6DRYunli
— All Elite Wrestling (@AEW) July 8, 2021
彼は2021年6月2日にWWEから解雇されました。通常、WWEから契約途中で解雇された選手には90日間の競業回避義務が課せられ、期間が明けるまでは他団体と契約することができません。彼の場合も当然90日間は目立った活動ができないと考えられていましたが、実際には退団からわずか1ヶ月でAEWのリングに上がったのです。
その理由は何なのか?
まず、競業回避義務の期間について説明します。設定される期間には2種類あり、メインロースターは90日間、NXT所属選手は30日間です。AJスタイルズという特例を除き、WWEに入団した選手はまずNXTで活動し、その後メインロースターに移動することになります。そして、昇格する際に契約内容が更新され、競業回避義務の期間が30日から90日に変更される、という事務的な作業が行われます。
PWInsiderとレスリング・オブザーバーは、それぞれ異なる理由を報じています。PWInsiderによれば、メインロースター昇格時の事務的作業が行われていなかった、つまり、事務的なミスにより競業回避義務の期間が30日のままだったため、ブラックの早期移籍が実現した、とのこと。一方で、レスリング・オブザーバーは、ブラックが「希望すれば競業回避義務の期間が30日間になる」というオプトアウトの権利を持っていたと報じています。彼の契約にオプトアウトが含まれていた理由や、他の選手たちの契約にも同様の権利が含まれているかは不明です。
競業回避義務の期間が30日だったことはブラック本人も認めています。いずれにせよ、普通ではない状況だったためにあのような出来事が起きたのだ、ということが言えそうです。
(PWInsider, Wrestling Observer)