2020年のプロレス界に大きな影響を与えたのは新型コロナウイルスのパンデミックだけではありませんでした。主にイギリスの男性プロレスラーたちの悪行をTwitterで告発するSpeakingOutムーブメントは、告発の対象となったレスラーたちのキャリアを一変させたのです。
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WWEで活動するマット・リドルも告発の対象になりました。かつて不倫関係にあった女性プロレスラー(キャンディ・カートライト)が「リドルから性的暴行を受けた」と告発し、最終的には彼やWWE、EVOLVE、ゲイブ・サポルスキー(EVOLVE共同設立者)を相手に数百万ドルの損害賠償を求める訴訟を起こすに至ったのです。WWEとEVOLVEが対象に含まれているのは、リドルに対して性的行為をすることを拒んだことがきっかけで両団体からのブッキングがキャンセルされたとカートライトが主張していたことによります。
リドルはカートライトとの不倫を認めたものの、性的暴行を否定したほか、「彼女からストーキング被害を受けている」と発言するなど、お互いの主張は平行線でした。
しかし、報道によれば、カートライトは現地時間7月12日に訴訟を取り下げたそうです。その原因や両者の和解があったのかは不明とのこと。彼女の弁護士は「当事者はこの事件を過去のものとし、未来に焦点を当てています」とコメントしています。
訴訟の取り下げが告発内容を完全に否定することにはなりませんが、リドルにとっては悩みの種を1つ解消する結果となりました。真実はどこにあったのでしょうか。
(Wrestling Observer)
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