21世紀のプロレス界を沸かせてきたマット・ハーディ。今年の9月で47歳になる彼は大ベテランと言ってもいい年齢に入っています。プロレス界における大ベテランの活かし方は団体によって様々です。
レジェンドとも言えるような実績を残してきたレスラーに与えられる引退間際の仕事といえば何でしょう?若手や中堅選手の壁になることだったり、その知識を団体運営やしゃべりの仕事を活かすことだったりと、団体の主力選手だった頃とはどうしても内容が変わってきてしまいます。それはどの団体でも同じですが、彼らの「強さ」をどうハンドリングするか、という点は団体によって傾向が異なります。
WWE、TNA、ROH、そしてAEWといった有名団体で活動してきたマットは、AEWのトニー・カーン社長による大ベテランの扱い方を称賛しています。
トニー・カーンはとても賢く、選手を最大限に活かす方法を心得ている。WWEでは、引退間際になった選手が他の選手の価値を上げるために利用されたり、若手にボコられたりして、選手としての価値を下げてしまうことがよくあるよね。
一方で、トニーは強さを維持しながら若手を助けられるポジションに大ベテランを置く方法を理解してるんだ。大ベテランが若手を倒すことで若手が活きる、というやり方だね。もう若くない選手だとしても、パワフルで危険で、いつでも誰にも負けないように見せることで強さを維持する。とても重要なことだ。
ネームバリューはあるもののキャリアの終わりに近づいている選手をどう活用するか。そして、若手と団体の将来を築く手助けをさせながら彼らの人気と価値を維持するにはどうしたらいいか。どんな団体でも、この点をAEWから学べるよ。
クリス・ジェリコとMJFの関係はまさにこれですね。
(Fightful)
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