元新日本プロレスの外国人選手たちが中心となって2019年に設立されたAEW。当時新日本の社長を務めていたハロルド・ジョージ・メイはAEWと関わらないという方針を取っていましたが、彼の退任後、両団体は緊密な関係を築くようになりました。
AEWのテレビ番組への出演経験があり、先日はブライアン・ダニエルソンと久々にシングルマッチで対決したロッキー・ロメロは、両団体の間にあった「禁断の扉」を開くのに貢献した男たちについて語りました。
トニー(・カーンAEW社長)はいつもクールだ。なんというか、いつでもアイデアを受け入れてくれるような感じがする。だろ?そして、ジェリコだ。彼は新日本で棚橋弘至と対戦した(2020年のレッスルキングダム14)後、扉が開かれることを常に望んでいた。ジェリコはあの試合にAEW世界王座のベルトを持ち込んだけど、それをトニーが許可したのが始まりなんだよ。
扉を開くためのプロジェクトはジェリコから始まって、ジョン・モクスリーが現れる。彼は両団体にとって重要な存在で、常に何かをしたいと考えていた。彼はプロジェクトの中心的な存在になったわけだけど、AEWや新日本、レスラーたちの間で起きていたドラマとはあまり関係ない位置にいたからこそ、そうなれたんだよ。
トニーを除けば3人目の大きな要素になったレスラーは、間違いなくケニー・オメガだ。ケニーもこのプロジェクトに関わっている。彼は初期に連絡をとった中の1人で、「ヘイ、モクスリーとKENTAがこんなことをしてるのを知ってるよ」と言ってきた。彼はモクスリーと激しいライバル関係にあったよね。モクスリーがプロジェクトの中心人物になったのは、そういうことも影響していると思うよ。ケニーが新日本からAEWに移った後、彼と新日本の間に問題があったのは間違いない。だから、正しい方向に向かう大きな一歩になったんじゃないかな。[…]全体像を把握するための手助けをしてくれたのは疑いようがないね。少なくとも、副社長たち(ヤング・バックス & Cody)たちよりは。
AEWの中心人物たちが新日本との関係を願い、行動に移したからこそ今があるんですね。ピクシーズのWhere Is My Mind?が流れる会場に石井智宏が入場してきたなんて、今でも信じられないですよ…。たまに「あれは夢だったんじゃないか」と思うくらいです。