2021年9月5日開催のPPV「ALL OUT」で7年ぶりにプロレス界に復帰したCMパンク。WWEを退団した後はプロレス界から距離を置いていた彼ですが、復帰までの道のりの途中で「寄り道」をしていました。
それは、2019年秋から2020年夏までFOXで放送されていたスタジオ番組「WWE Backstage」への準レギュラーとしての出演です。
THAT. JUST. HAPPENED. #WWEBackstage pic.twitter.com/TDd5n0qk25
— WWE on FOX (@WWEonFOX) November 13, 2019
現役に復帰したわけでも、WWEと契約したわけでもありませんでしたが、「パンクがプロレス番組に出る」という衝撃は大きかったと記憶しています。番組で共演していたルネ・パケット(ルネ・ヤング)のPodcast番組に出演したパンクは、当時を次のように振り返っています。
俺がWWEを退団してから君と一度も会話をしたことはなかったけど、FOXの番組を一緒にやったことで友情が復活したんだよね。それが、頭の中にある「レスラー復帰」という選択肢の可能性を開くきっかけになったんだよ。
あの番組は本当によかったな。最高だったよ。みんなは「あ、WWEに復帰したんだ」とマジで思っていたけど、実際は違う。仕事相手はFOXだった。FOXと仕事するなんて、「マジか」って感じだった。楽しかったね。[…](出演前に行われたFOXとの非公式なミーティングで)俺は「なあ、俺はあの団体のためには何もしたくない。あそことは一緒に働きたくないんだ」と言って譲らなかった。もしかしたら、FOXのみんなは「トロイの木馬」みたいなものかもしれないと思ってさ。俺が求めていたのは透明性と誠実さだったんだが、「SmackDownの放送局がFOXに移動するから、SmackDownを見てもらうための番組をやりたい。サッカーの専門家の分析を紹介する番組みたいなものだ」という話だったから、「わかったよ、いいアイデアだな」と伝えた。そしたら、向こうは「君は男だ。白鯨(神や帝国など、巨大な何かの象徴)だよ」なんて言い返して来たんで、「ああ、俺は白鯨だ。良いことはきっと何も言わないぞ」なんて返したりしてね。
俺はフェアな立場で番組をやっていたと思う。「えっ」と思うようなこともあったけど、好きなところもあったし。(復帰という)アイデアの始まりになった番組だよ。その時はただのアイデアに過ぎなかったんだけどさ。いい人たちと働くことができた。FOXのみんなは最高だよ。
(Fightful)