PPV「Royal Rumble」での女子ロイヤル・ランブル・マッチには、インパクト・レスリングからミッキー・ジェームスが参戦します。他団体のレスラーがPPVに参戦するのは異例です。
AEWのマット・ハーディーは、この決断の背景に「ビンス・マクマホンの変化」があると分析しています。
今やWWEはAEWに負けないようにしなければならないし、予想外のことが起きること、誰が現れるかわからない団体なんだということを示す必要がある。もしAEWが存在しなければ、「禁断の扉」がなければ、ビンスはこんなことをしなかった。他団体のレスラーをRoyal Rumbleに出すなんてね。
PPV以外の場でも、外部のレスラーが登場するかもしれません。レスリング・オブザーバーによれば、団体内では「NXTに外部のレスラーが参戦すること」についての検討が進められているそうです。
検討の内容も紹介されています。外部から参戦するレスラーは、WWEと6週間の非独占契約を結びます。インディシーンでも引き続き活動を続けることができ、WWEのコンテンツでも仕事ができる、ということですね。彼らの仕事相手はWWEとディベロップメント契約を結んでいる選手たちなので、格を上げるための契約にはならないかもしれません。
こうした検討が進められていることの背景にあるのは、WWE上層部のディベロップメント契約選手たちへの「懸念」です。現在、NXTはハウスショーを開催しておらず、若手選手たちが経験を積む機会が十分ではないと考えられているようです。選手育成の場としての色が再び強くなっているNXTに対してこうした発想が出るのは不思議なことではないでしょう。
ミッキーの参戦とはまた意味合いが違うものの、外部の力を借りようとする姿勢がWWEの中に芽生えていることは伺えますね。
(Wrestling Observer, Cultaholic)