2019年に設立されたAEWの歴史上最も成功したPPVは2021年の「ALL OUT」でした。
CMパンクのプロレス復帰戦、ブライアン・ダニエルソン、アダム・コール、ルビー・ソーホーのサプライズ入団、新日本プロレスから小島聡が参戦し、鈴木みのるがジョン・モクスリーを襲撃……。あまりにも多くのサプライズがあり、それらが見事に成功していました。PPVは205,000件購入され、PPVの収益としては団体最高の数字を記録しています。
さて、2022年3月に開催されたPPV「Revolution」は、ブライアン・ダニエルソンとジョン・モクスリーの激しい試合あり、ハングマン・ペイジとアダム・コールの名勝負あり、ウィリアム・リーガル & シェイン・スワーブ・ストリックランドのサプライズ登場あり、CMパンクとMJFの決着戦ありと、こちらも盛りだくさんの内容でした。
レスリング・オブザーバーによれば、このPPVは167,000〜173,000件購入され、2021年のALL OUTに次ぐ団体2番目の数字を記録したとのこと。これまでの2位はハングマン・ペイジがケニー・オメガに勝利してAEW世界王座の4代目チャンピオンに就任した2021年の「Full Gear」で、PPV購入件数は145,000件でした。
Revolutionの特徴は、放送終了後に購入件数が急増したこと。14〜15%も伸びたとされています。PPVの購入、チケット販売、グッズ収益、映画館での上映チケットなどを含む全体の収益は830万ドル(日本円で約10億円)。AEWの取り分は455万ドルとのこと。素晴らしい成功ですね。
2021年のALL OUTは、WWE以外の団体ではWCW以来となるPPV購入件数となりました。自己ベストを超えること、超えることが当たり前になることを目指していくことになりそうですね。ちなみに、現在のWWEのPPVは定額の動画配信サービスで視聴できるようになったため、PPV購入件数を単純に比較することはできません。
(Wrestling Observer, Cultaholic)