AEWの副社長として大活躍中のヤング・バックス。
現役最高のタッグチームの1つとしてその実力を発揮しています。2010年代の彼らの活躍は2019年のAEW設立に直結しており、彼らがいなければ現在のプロレス界はなかったでしょう。
そんな彼らは、2011年にWWEのトライアウトを受けていました。当時WWEに在籍し、タレント部門で働き始めたばかりだったウィリアム・リーガル卿は、当時のことを振り返り、興奮気味に語っています。
俺がタレント部門で働くことになった初日のことだよ。SummerSlamの後だったな。トライアウトに参加したレスラーたちの中に、ヤング・バックスがいたんだ。俺はすぐに彼らのことが好きになって、素晴らしい数日感を共にすることができたんだ。いろんな事を話したよ。午後に信じられないような試合をいくつかやってくれてね。実際、ウーソズとのタッグマッチもやってもらったんだ。それも素晴らしかった。ファンたちが好きなタイプの試合で、俺はそれを午後に見たんだけど、絶賛したくなるような内容だったね。
(NXT立ち上げ前の構想について)俺は上層部からいくつか言われていたことがあって、10代の子たちを雇いたくない、と聞かされていたんだ。レンタカーの問題があってね。バックスとはそのことについて少し話をしたんだけど、また別の人から「2人が決心した」と聞いた。ROHに行くと。
俺は彼らのことが好きだったけど、18〜19歳くらいなんだろうなと見た目で判断しちゃったんだ。それで、2,3日一緒に過ごした後、我々とは別の道を歩みだしたんだけど……彼らが本当はもっと年上だってことは、しばらく経ってから知ったね。
トライアウトの参加について、バックスは2018年に「どのような結果であれ、WWEに行く気はなかった」と語っています。もしリーガルが彼らの実年齢に気付いて、素晴らしいオファーを提示していたら、プロレス界は変わっていたかもしれません。