2019年10月に始まったWWE・NXTとAEW・Dynamiteによるテレビ戦争「ウェンズデー・ナイト・ウォーズ」。水曜夜の裏番組としてレイティングでの競争が起きた結果、DynamiteがNXTを打ち負かす形で戦争は終わりました。しかし、最近のNXTは打倒Dynamiteに向けて息巻いています。
戦争に敗れたNXTは、放送曜日を水曜日から火曜日に変更することを強いられました。その後も番組の視聴者数や視聴率は基本的にDynamiteを下回り続けていますが、Dynamite側の数字が低迷していることもあり、2023年は以前よりは僅差になることが増えています。
2023年のNXTでは、Judgement Dayやバロン・コービンといったメインロースターの選手が参戦していますが、これはNXTの視聴者を増やすことに大きく貢献しているとされています。こうした背景もあり、WWE内部では「打倒Dynamite」の意識が強くなっているとされています。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、WWEの目標は「18〜34歳の数字でDynamiteを上回る」こと。最近は僅差の数字になることが多いため、状況次第でNXTが上回ることもあるかもしれません。
レイティングについて、18〜34歳の詳細な数字を調べることはできませんが、年齢層を広げた18〜49歳は各所で調べることができます。最近の例では、現地8月1日放送のNXTは視聴率0.23、8月2日放送のDynamiteが視聴率0.31でした。
AEWの番組は放送開始当初から若年層の数字が良い一方で、もともとNXTは50歳以上の数字で好成績を叩き出すことが多く、その反面若年層へのアピールはずっと課題になっていました。WWEがどの程度力を入れられるかが鍵になりそうです。